2019年 11月 16日 (土)

スティーブ・ジョブズは本当に天才だったのか

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   ソフトバンクの孫正義社長による、スティーブ・ジョブズの追悼インタビューを読んだ。「スティーブは天才」といい、「彼の生み出したものは芸術作品」「仕事のためにとか、お金のためにとか、そういうにおいをいささかも感じない」と述べている。

   もちろんそういう芸術肌の天才の面があったことは事実だろうが、アップルという会社を成功に導き、一時はエクソン・モービルを抜いて時価総額で世界一に押し上げた経営者として、それだけではない相当な野心家の面もあったことだろう。

あるものを組み合わせたプロデュースが得意

   ジョブズに対する批判として、特段新しい技術開発したわけでもないし、新しい商品カテゴリーを生み出したわけでもない、といわれることがある。

   そもそも最初のパソコンを開発した技術者は相棒のスティーブ・ウォズニアックだったし、その後もジョブズの名の陰に隠れたアップル社員や、非常に優れたデバイスを提供したアップル以外の部品会社の技術者の力なくしては、数々の製品やサービスは生まれなかった。

   アップルはジョブズひとりではないし、天才はジョブズだけではなかった。

   しかし、彼がすでにあるアイデア、手に入りやすいデバイスを組み合わせて、格好良く、新しいライフスタイルや利便性を発想するきっかけとなるモノをつくった(プロデュースした)ことは事実だ。

   手に入りやすい部品を使って、すでにあるアイデアにユーザー視点で目新しい部分をプラスし、使う人の新しい創造性を生み出すきっかけをつくったという点は、レオ・フェンダー(エレクトリックギターメーカー、フェンダー社創業者)に通ずる。

   フェンダーがつくった、あるいはプロデュースした製品は、ライバルのギブソン社がつくるものより見た目はチープだし、構造もシンプルだが、頑丈で扱いやすく、それゆえに新しい奏法やパフォーマンスを使う者に着想させた。

   ユーザーに新しいスタイルや使い方を「発明」させるような製品をマーケットに投下する。アメリカのモノづくりが本来もっていたアドバンテージを、iPodやiPhoneというかたちで再び提示し、成功させたことが、今回のアメリカでの大規模なジョブズ追悼=リスペクトにつながっているのではないだろうか。

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