2019年 11月 16日 (土)

ヘビースモーカーに同僚うんざり 「残業代から喫煙分を引けないの?」

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   すでに3割台に減っている男性の喫煙者。しかし1960年代には9割近くがタバコを吸っていたそうだ。オフィスの机にも会議室にも灰皿を置き、堂々と吸っていたというのだが、まさに隔世の感がある。

   ある会社では、タバコを吸うために席を外す男性が、就業時間後に残業をしていることに対し、非喫煙者の女性たちが「本末転倒だ」と批判しているという。

「こっちは要領よく仕事してるのに」

――運送業の人事です。本社の事務センター部長から「部内の喫煙者について、どうしたものか」と相談を受けました。

   部の仕事は基本的に内勤で、若手の女性とベテラン男性社員が混在しています。このうち男性のほとんどが喫煙者で、仕事中にオフィス内の喫煙室にタバコを吸いに行きます。

   それを見ていた非喫煙者の女性社員たちが、部長のもとに「不公平だ」とクレームを入れてきました。喫煙室から漏れる煙の臭いもさることながら、たびたび「タバコ休憩」をしているのに残業もするのはおかしいというのです。

「私たちは仕事中、なるべく早く切り上げようと要領よくやっている。なのにおじさんたちは、のんびりタバコを吸いながら、仕事が終わらないとか言って残業代を請求してる。本末転倒じゃないですか?」

   男性側に聞くと、「このくらいの息抜きはいいじゃないですか」「女性にも休んでもらおうよ」という言い分。ホンネでは「うるせえな!」と言いたそうな人もいますが、どうしても禁煙できそうもないということなので、部長は、

「喫煙1回あたり5分かかるとみなして、残業時間から差し引く」

というルールを作ってもいいかと尋ねてきます。1回2本ずつ吸って、1日6回として12本、時間にして30分。その程度なら喫煙者も非喫煙者も納得するのではないかと思いますが、これをルール化してもよいでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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