2024年 3月 19日 (火)

会社が「婚活支援」までやらないといけないの!?

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   「婚活」という言葉は、以前より聞かれなくなった。しかしブームが過ぎたとはいえ、結婚したくても出会いがない、あるいは結婚する意欲が湧かないという人は多く、少子化対策を含め「課題」が終わったわけではない。

   ある会社では、社員の健康問題と「独身者」との関係が判明し、役員会で「会社として婚活を支援しては」という意見が出たという。

メンタルヘルス不調者にも独身社員が多く

――中堅IT会社の人事です。社員の健康増進策を検討するために、近年の健康診断の結果を分析したところ、数値の悪い社員のほとんどを独身者が占めていることが分かりました。

   さらに調べてみると、メンタルヘルス不調に該当する人も、同じように独身者が多いことが判明しています。

   当社の独身者は元々多く、社員の約半分を占めます。20代はもちろんのこと、30代や40代での独身比率もかなり高いです。部内でヒアリングをしたところ、独身社員の生活は、

・仕事のメリハリがなく、遅くまで会社に残っている
・食事の時間が遅い上に、インスタント食品などで済ましている
・休日を含めて生活のリズムが極めて不規則

という傾向が確かにあるようです。

   この問題を担当役員に報告したところ、社長から「会社として婚活を支援してはどうか」という発言が出たそうです。個人的には、会社が社員のプライベートに手を突っ込むことに、かなり抵抗感があるのですが。

   とはいえ、技術系が多い社員たちは圧倒的に奥手な人が多く、このままではずっと独身を貫きそうな感じはします。恋愛や結婚というのは周囲の環境による影響も多いという指摘もあり、会社として放置していいのかなと思い始めている昨今です――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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