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「ナナメのコミュニケーション」が仕事にも生きる

男女混合の10人11脚で、ゴールに駆け込む
男女混合の10人11脚で、ゴールに駆け込む

   社員が一丸となって熱心に取り組む運動会だが、最初のころは忙しい仕事の時間を割くことを反対する声も多く、社員の賛同をなかなか得られなかった。

   一方、会社としては、集団行動よりも個人行動を好む若い社員が多い中で、社員同士のコミュニケーションを活発にしたいという思いがあった。いまでは回を重ねるごとに、社員からも運動会の効果を実感する声が出てきたという。

「練習から本番まで積み上げられた一体感は、大きいですね。仕事で突発的なトラブルが起きたとき、他部署のキーマンにためらいなく連絡して迅速に対応できるのも、普段からのコミュニケーションがあるからなのかなと」(あるエンジニアの社員)

   各チームには、社長や役員、部長クラスの幹部から、新卒社員や中途入社組、内定者までもが割り振られる。そこでは、組織の上下関係はあまり感じられない。仕事とは別の側面で、人と人との交流が生まれる。

「同期のヨコ、組織のタテではない、ナナメの社内コミュニケーションが活性化しています。グループ社員は約300人にもなるので、一人ひとりの社員と触れ合えるのを一番喜んでいるのは、もしかすると社長なのかもしれません(笑)」(江頭さん)

   いまでは取引先が協賛してくれたり、他社が視察に訪れるなど、社外でも認知度が高まっている。社員にとっては、日頃の運動不足の解消にもなるし、役員クラスに顔を知ってもらえるチャンスにもなる。

   いまの若い人たちは、良好な人間関係の中で「気持ちよく働くこと」を重視する人が多い。遊びのようなコミュニケーションが、実は仕事に対するモチベーションにも大きく影響してくるような気がした。(池田園子

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