2019年 9月 17日 (火)

認知症やメタボに続く第3の症候群「ロコモ」、今度は「運動器」が危ない

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    「メタボ」という言葉の認知度は、既に9割を超えているという。この認知度の高さは、重大な疾患などが発症してから「治療」するのではなく、日頃から兆しをチェックして防ごうという「予防医療」への動きが、広く浸透してきたことの表れかもしれない。

   こうした兆しや異常の一例として、これから注目を集めそうなキーワードが、「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)、通称「ロコモ」だ。英語で「運動の」という意味のロコモティブにちなんだこの症候群は、骨や関節、筋肉など「運動器」の衰えによって、日常生活で人や道具の助けが 必要な状態、またはその一歩手前の状態になることをいう。その背景には、どのような事情があるのだろう。「ロコモ」を追ってみた。

「ロコモ」は50歳以上の7割、特に女性に顕著

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    厚生労働省が2012年に発表した統計調査によれば、日本男性の平均寿命は79.44歳、同女性は85.90歳。東日本大震災の影響などでわずかな減少傾向が見られたものの、日本が世界屈指の長寿大国であることに、変わりはなかった。

    しかし、同年に厚生労働省が初めて算出した「健康寿命」という指標では、日本男性は70.42歳、同女性は73.62歳という結果になった。この「健康寿命」とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間のこと。平均寿命との間に存在する約10年というギャップは、進歩した医療技術や介護の助けなどを得て「生かされている」期間であることが、両者の比較により浮き彫りにされた。

    そこで政府は、今まで進めてきた国民の健康づくり運動「健康日本21」を全面改定し、2013年2月より新たな第2次計画をスタートさせようとしている。主に「メタボ」の周知に力を注いできた第1次計画に対し、今回の第2次計画で柱となるのが、運動機能の衰えに着目した「ロコモ」。その三大要因は、筋力低下、バランス能力低下、運動器の疾患にあるという。

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