2020年 12月 2日 (水)

結婚式のご祝儀「1万円では安い」のか 新婦が「あつかましい」のか

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   ジューン・ブライドの夢をかなえる花嫁が輝く6月は、多くの結婚式や披露宴が行われる。招待される身としては知人の新たな門出を祝福したい半面、ちょっぴり懐具合が気になる。

   「上司がご祝儀に1万円しか包んでくれなかった」――。インターネットの質問投稿サイト「発言小町」ではこんな嘆きが聞かれた。投稿者は、29歳の看護師だ。

   ハウスウエディングで、料理はひとり2万円のコース。引き出物にも「失礼がないように」高級食器やお酒などを用意した。友人たちは、それぞれ3万円ずつ包んでくれた。

本人のお金がなければ参列者から集めるしかない

   招待した上司は30代後半の男性で、仕事では信頼できる人物のようだ。それだけに祝儀袋に入っていた1万円札1枚と「金壱萬円也」の文字に「イラッとしてしまいました」。期待が裏切られた形となり、「正直がっかり」と失望感をあらわにしている。

   ネット上で「祝儀の相場」を調べてみた。新郎新婦との関係性や年齢、地位などを加味すると、30代後半の上司であれば確かに3~5万円が妥当とされているようだ。1万円は「披露宴を欠席した場合」の目安の金額とされている。

   投稿者に対しては多くのコメントが寄せられたが、賛否は分かれている。「1万円はあり得ない」と考える人たちは、上司に対して「常識がない」「ケチ」「残念な男」と手厳しい。

   一方で「祝儀をもらうために人を集めるのか」「あつかましい」と投稿者に対する批判もある。教員のように招待される機会が多い職業では1万円で許されているという情報や、「最初から会費制にすればよかったのに」との意見もあった。

   経営コンサルタントの大石哲之氏は今年4月、祝儀についての持論をウェブサイトにつづっている。デフレ経済下でも、披露宴のご祝儀の相場はなぜかバブル期の水準のまま。披露宴の費用も「高止まり」したままだという。

   その理由は、結婚式には「参列者からカネを集められる」仕組みがあるから。仮に350万円の式を開いても、ひとり3万円で83人集めれば、およそ250万円が集まる。自己資金は100万円あればいいのだ。

「本人たちがお金が出せなくなればなるほど、ビジネスモデルから考えれば、ブライダル業者は多くの参列者を集める式を提案するようになり、式は豪華なものになっていく」
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