2024年 4月 20日 (土)

「ノースキルのまま就活突入」で大丈夫? 普通の中堅大学生の英語チャレンジに学ぶ

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1年間の努力で、キャッチアップができるのでは

   その後、宮下さんは、職業経験をつもうと考えました。インターン先を見つけるのはたいして難しくないようで、無給であれば、簡単に見つかるそうです。インターンのエージェントをつかって、ニューヨークの日系企業のインターンの機会を斡旋してもらったそうです(もちろん英語ができたので合格)。

   現在は、ニューヨークにある日系のマーケティング企業で、資料作成や翻訳作業などをしているそうです。ネイティブの英語は早くて、言葉がつらなるので、一発では聞き取れないということですが、いまのところなんとか通用しているとのこと。そして、今年の12月に、就活のために帰国予定だそうです。

「TOEIC800点、NYで英語をつかってインターン経験あり、マーケティングの顧客むけの提案資料などをつくってました」

   これは、どう思いますか?

   この程度では就活の武器になりませんか?

   それとも、これなら自信をもって就活に挑めますか?

   先日出版した『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』では、ズバリ、1年間休学しての、英語留学+海外インターンを推奨しました。

   これにはいろんな反応があり、現実的でないとか、ハードルが高すぎるとか、費用がかかりすぎるとか、そもそもそんなことをやれるひとはノースキルではないとか、そんな話はごく一部のひとのはなしで一般化は無理があるので、そんなことをしなくても、もっと普通のひとが対策できる就活対策を教えてほしいという声もあり、そういう反論は根強いです。

   しかし、はっきり言いましょう。そんなことを言っているから、だから、ほとんどのひとがノースキルで英語も喋れないままなのです。

   例にだした学生は、天才でもないし東大生でもありません。TOEIC500点の、中堅私大の文系学生です。英語ができるようになることや、多少の実務経験を積むことは、べつに天才でも東大生でなくても可能です。

   なにも取り返しがつかない差ではない。1年間の努力で、キャッチアップができるのではというのが私のいいたいことです。

   もちろん、いまさらそんな努力はしたくないという人もいるでしょうが、そういう人は今後も一生ノースキルのままでしょう。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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