ビジネスシーンで「正しい英語」はいらない 大前研一氏らが「使える英語」を徹底解説

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   学校教育で習ってきた「和文英訳」にこだわっていると、グローバル化した現代では英語を使いこなせない。世界で通用する、しかも「仕事で結果を出せる」ビジネス英語を身につけるにはどうしたらいいのか。それを徹底解説したのが、2014年4月21日に刊行された『大前研一の今日から使える英語』(小学館)だ。

   日本人がとらわれている「正しい英語」への思い込みを排し、英語を使ってビジネスで結果を出すための実践的なビジネス英語を伝授する1冊となっている。その文章展開は、まるで実際に講義を受けているような臨場感がある。

ビジネスの場にふさわしい「説明してください」の言い方は?

ビジネスシーンでグローバルに活躍してきた大前研一氏らの秘訣がぎっしりつまった一冊。
ビジネスシーンでグローバルに活躍してきた大前研一氏らの秘訣がぎっしりつまった一冊。

   大前氏は、世界的なビジネスコンサルタントとして知られ、多数の著書もある。今回、国際舞台で活躍してきた実績をもとに、本書『使える英語』を監修した。強調するのは「和文英訳は禁物」という点だ。

   例えば「説明してください」をそのまま「Explain to me.(please)」と「英訳」すると相手を問い詰めるような表現になり、事態がこじれかねない。頭にこびりついた和文英訳の癖を直すには、「ビジネスの現場でよく使われる深みとニュアンスがある英語独特の多様な表現を学び吸収していくしかない」という。

   本書は、大前氏が運営するビジネス・ブレークスルー「実践ビジネス英語講座」の一部を公開したもので、講座の初級、中級コースから「今すぐ使える」エッセンスを抜き出して、3つのチャプター(章)に分けて構成されている。

   チャプター1では、ビジネスシーンに役立つ40ワードと使えるフレーズを紹介する。出てくる単語はいずれも、それほど難解なものではない。ビジネス会話の場合、相手に「結果を出す人」「前向きに仕事を進められそう」と感じさせる話し方が必要で、そのための表現を身につける目的だ。随所で「文法的に間違いではないが、ワンパターンになったりネガティブイメージに伝わったりする」言い回しを指摘しつつ、ビジネスシーンにふさわしいフレーズを紹介しているのが特徴だ。例えば「頑張っています」と言う際に「We are doing our best.」では「ぼんやりとした印象を与える」という。真剣に取り組んでいると伝えるなら「We are committed to ~」が最適な表現と説明する。

   チャプター2は、「英語が少し苦手な40代」「ビジネス経験のない部下」のコンビが、取引先とのビジネス会話で失敗する設定を通して正しい表現を学ぶ。ふたりが会話の中で相手を困らせたり、相手の気分を害したりした原因は何なのか、中でも日本人が陥りがちなミスを中心に洗い出している。「相手が何を言っているか分からないのに、曖昧に返事をしてしまう」「英語に自信がない場合、『I can't speak English.』とは言わず「ゆっくり話して」と頼めばいい」「これが問題だ、と『problem』を安易に使わず『この点を心配している』と伝える」といった指摘は、ビジネス英会話に慣れるうえで大きなポイントになりそうだ。

「プリーズ」をつけても、「上から目線」英語になることも!?

   チャプター3では、ビジネスの場で「ていねい」に伝わる英語を取り上げた。ここでも、「Pleaseを付ければていねいな表現になる」という固定観念に警鐘を鳴らし、実は「上から目線」になる危険性すらあると注意を促す。では、どんな言い回しがよいのか、さまざまな例を取り上げた。また謝罪をする際も「sorry」を使わずに全面的に非を認める気持ちを相手に伝える方法があるという。

   大前氏は全編を通して、「世界の標準語はブロークンイングリッシュ。『正しい英語』でなくて構わない」という姿勢を貫く。一方で、ビジネスの場にふさわしい英語を習得するために「1年間・500時間」の学習時間をクリアするように勧める。

   本書のもととなった「実践ビジネス英語講座」には、グローバルな舞台で成功するための「グローバルマインド」や考える力が同時に学べる、ビジネススクールと英語講座がひとつになったような特徴がある。「きれいな英語」ではなく、「ビジネスの場で結果を出せる英語」を話せる力の獲得をめざしている。

   今回の出版にあたり、ビジネス・ブレークスルーでは新刊発売記念キャンペーンを実施中で、専用のサイトページもある。専用ページからは、本書内で取り上げられたビジネス・ブレークスルー「実践ビジネス英語講座」の中級コースが抽選で当たるキャンペーンに参加したり、それらの講義を動画で見たりすることもできる。アクセス用URLは、本書巻末に記載されている。

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