今回は、今年の新入社員の実態について、「人事パーソンのモノローグ」の中からいくつかを紹介する。「分からないことがあるとネットですぐ調べてあれこれ言いますが、表面的な情報なのでまず役に立ちません」(流通、人事部長)「仕事とプライベートを立て分ける一方で、飲み会の誘いには応じるというのは、新入社員にとって上司や先輩との酒席は仕事ととらえているのでしょう」(食品、専務取締役)「言われたこと以外はしないという姿勢は是正してもらわないとチームワークがうまくいかない」(化学、総務人事部長)「この時期、五月病としか思えない辞め方をする新入社員はいますが、だからといって予防策をとろうという考えはありません」(商社、人事総務部長)「職場によく電話をしてくる新入社員の親御さんがいますが、なぜ本人のスマホにかけないのでしょうか」「新入社員の言動には毎年驚かされますが、1年経ってみるとそれなりに納まっていますのでさほど心配していません」(自動車、人事課長)「配属先の管理職から聞き取ると、今年の新入社員の評価は今のところ良し悪しが例年よりもはっきり二分されています」(通信、人事部長)「ゆとり世代ですから彼らのマイペースぶりはあらかじめ覚悟しています」(小売、総務課)「初任給は両親に何か御礼を勧めていますが、約半数の親がプレゼントに泣くという感動の報告を受けています」(サービス、人事労務部長)「ウチの会社でも定年まで働きたいという新入社員は約半数いますが、そこまで長く存続できる会社にぜひしてくださいとお願いしたい」(食品、総務課長)「会社は学校ではありませんので逐一教育するつもりはないですが、マナーなど基本的なことからの必要性を感じる毎日です」(不動産、人事室長)「遅刻を叱るよりも時間の使い方の大事さを教えたほうが効果があります」(化学、総務部・次長)「経産省の12の社会人基礎力をもとにわが社で必要な能力を示しています」(精密、人事係長)「総じて聡明で謙虚なので育てがいがあります」(自動車部品、人事総務部)「職場によく電話をしてくる新入社員の親御さんがいますが、なぜ本人のスマホにかけないのでしょうか」(繊維、総務部長)「組織の信頼を得るまでが新人として扱う期間といえるでしょう」(サービス、人事課長)(月刊『人事マネジメント』編集部/2014年5月号「人事パーソンのモノローグ」より)
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