2024年 4月 19日 (金)

「入社3年で転職したいが...」にズバリ回答 即実行すべき人と、留まるべき人の違い

プロには程遠く、新チャレンジにはギリギリのタイミング

   まとめると、入社3年の転職活動というのは、

プロとして実績を担いて動くには......早すぎる。
職を変えたり、新しいことを始めたりするには......もうギリギリのタイミング

だということだ。

   あなたはどちらなのかを認識して、転職活動をすべきか否かを決めるべきだ。

   具体例を出そう。

   とある有名チェーンで店舗開発をやっていた2年めのAさんの場合だ。チェーンのなかでも新規出店にかかわるこの職種は花形で、非常によい経験をつめている。チャンスも多く、将来的には、日本だけではなく、アジアでのチェーン展開や、大型の投資案件に関わることもできよう。そういう実績がつくれそうであり、10年もすれば、業界から引く手あまたの人材になることができる。

   なので、頑張りなさいと最初はアドバイスした。

   しかし、Aさんの反応は逆だった。

「店舗やチェーン開発のプロになりたいわけではない」

   これぞ新卒雇用のミスマッチ。Aさんは、その会社の人となりやカルチャーに共感して入社したが、チェーンという業態についてはさっぱり興味がないことに気づいたのだ。

   ということだったので、即時の転職活動をすすめた。Aさんは極めて優秀で、他の職種にもすぐ転職可能である。もちろん、転職先の仕事でも同じ悩みをもってしまうリスクがあるかもしれないが、優秀な人だけに同じ間違いは繰り返さないだろう。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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