「就活での珍質問」へのベストな回答は?

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   「2016年春」卒業予定の学生を対象とした会社説明会の解禁は、従来の「3年生の12月」から、新ルールで翌年3月に繰り下げられたが、ルールに拘束されない会社の存在も含め、そろそろ就活が気になる学生が増えてくる時期だろう。そこで今後、就活ネタを増やそうと思う。それにしても、就活ほど世間のビジネス活動とかけ離れたことが行われている現場は、そうそうないのではないかと思ってしまう。

   たとえば、珍質問。

「自分を電化製品にたとえるなら何ですか?」
「ジャンプ、サンデー、マガジン。少年マンガで好きなのはどれ?」

   本当にこんな質問をするのか?都市伝説ではないか?とおもって、私の周りの人に聞いたが、ほとんどが外資系なので、そんな質問はされないという答が帰ってきた。

相手の意図を「ちゃんと確認しろ」というのが鉄則

この質問、どういう意図?
この質問、どういう意図?

   そこで、じゃあ、この質問に対する、ベストな切り返しは何か?ということになったのだが、こういうのが一番いいのではないか、ということになった。

「恐縮ですが、質問の内容が理解できかねます。ご質問には的確にお応えしたいので、ご質問の背景と意図をもう一度説明いただけないでしょうか?」

   ビジネスの場では、相手の言っていることが分からないこともよくある。そういう場合は、ちゃんと確認しろというのが鉄則だ。勝手に相手の意図をくんで、大喜利みたいなことをしたら、コミュニケーションミスが発生する。あとで困るのは自分だ。

   さて、面接の場でこのような切り返しをされたら、面接官は絶句するだろうか?真の意図はどこにあるのか?

「従順」さの試金石?

   いくつかの就職コンサルタントの意見をググってみたところ

「臨機応変にユーモアを交えて回答できるか、といった柔軟性をみている」

とのことだ。

   一瞬なるほどと納得しかけてしまうが、よく考えてみれば、これは要するに、

臨機応変な柔軟性=「適当にその場を誤魔化すスキル」

の有無を見ているということか。

   そんなスキルに長けた学生がほしいのだろうか。

   こういう質問をしてくる企業は、まともな人は避けた方がいい。つまり学生側からみたリトマス試験紙になる。

   しかしもう一段深読みすると、企業は、このような質問に従順に答える学生を探しているとも読める。疑問を抱かず、理不尽なことでも、質問の前提などを疑わずに、あくまで従順だ。もっとも、そういう人材が欲しい企業も、世の中には存在するのは確かだ。その手の企業が意図的にそれをやっているとすれば、採用のプロなのかもしれない。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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