IT企業において、プログラマーと企画職の意見はぶつかりがちだ。例えば、プログラマーからすると「無茶な企画を押し付けられている」「お前がプログラム組んでみろ」、企画職からすると「こっちだって板挟みで大変なんだよ」「だったらそっちは企画できんのか」といった具合だ。
そんな「プログラマーVS企画職」についての、「ネットベンチャーに『企画しかできない人』はいらない」という辛らつな見出しのブログ記事が賛否両論で盛り上がっている。「理解できる」という声が多い反面、完全には同意できないという人も少なくない。
「文系の企画は、論理的思考能力がない人がめちゃくちゃ多い」
話題のブログは、実業家・ブロガーの村上福之氏によるもので、2014年11月20日に公開された。
「文系でプログラム経験がなくて企画しかやってきてない人は、論理的思考能力がない人がめちゃくちゃ多い」として、「GPSがすごい正確で一瞬で位置を取得できることを前提にしたアプリの企画とか、(中略)プッシュ通知しまくるクソアプリとか、アプリの更新とデータ更新の切り分けが分かってないとか、お前の状態遷移を修正している時間のほうが時間が掛かる企画」を持ってくるという。「ヒットしないと分かっているものを作っているときがいちばんつらいし、それを実装することに時間をかけている自分もつらい」と、そうした企画職に対峙した時の気持ちをつづっている。
「企画しかできやん『面白い企画あるんですよ』ってしょっちゅう言っている人間は正直いらないし、お前の企画はだいたい面白くない」
と、厳しい言葉でブログを締めている。
「プログラミングしかできない人もいらない」という意見も
このブログに対し、「ほんとうにそう。自分で作れよ、って思うな」「経験上、これはすごく同意できる。 プログラムが組み立てられない人は、まともで実行可能な企画を立案できない」「ベンチャーに『企画屋』が多いのは事実で、企画屋は害悪にしかなっていない」など、賛同の声が相次いだ。また、自分がそういう企画職であると自覚がある人からは「すみませんでした」「すんません・・・なんか泣きそうです」と、陳謝のコメントも寄せられている。
一方で、
「書いてあることは至極その通りなんだけど、同様に『プログラミングしかできない人』もいらないんだよなぁ」
「逆に(指示された)プログラムしか出来ない(やらない)人がいるのも事実です。お金の話や交渉事や提案や人脈作りなどが勤め人以下の人も多いです」
「プログラムがなまじできてもなあ。難しさが分かっちゃう故に、つい妥協したり、発想が制限されたりするからなあ」
と、同意しきれない、という人も少なくないようだ。(MM)