2024年 4月 26日 (金)

世界を視野に活躍しよう! グローバル人財の8要件とは

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   今回は、グローバル化が進む一方の職場環境にあって、ビジネスパーソンとしてどういう要件を身につければよいのか、マルチカルチュラル・プレーイングフィールド社の渥美育子社長にその指針を解説してもらった――。

世界全体を視野に入れる

   グローバル化が進み、国内市場も世界市場の一部になってきています。大企業から徐々に年功序列による人事を世界標準に合わせた能力主義に切り換えはじめました。これは日本人社員もだんだん世界社員の一人として、各国の多様な価値観を持つ社員と同じ基準で評価されるようになる、ということです。そして日本企業はグローバルな即戦力が必要な場合には、すでに優秀な外国人を競って雇っています。以下の要件を備えていないあなたは取り残されるかもしれません。今すぐチェックをおススメします。


□自分を高みに置いて世界全体を眺め下ろす姿勢をとっている

   日本から窓の外にある外国を見る、あるいは米国を通して外国を見る、そんな一昔前の「国際化時代の世界の眺め方」をしていませんか? これでは刻々と変化している世界情勢全体から必要なビジネス重要情報をつかむことはできません。もう一つ上の高みからいち早く世界全体を俯瞰してとらえられるように訓練しましょう。


□自社や自分の仕事に関連する世界の情報を収集して上司や顧客に提供している

   「これをお読みになりましたか?」「この情報は今のプロジェクトに役立ちます」と、公表された重要な世界のニュースや情報を、上司や顧客の目となり耳となってタイムリーに提供しましょう。あなた自身の勉強になることはもちろん、世界に目を向けている、役に立つヤツだとよい印象を持ってもらえます。


□世界についての基礎用語は正しい英語で表現できる

   グローバルの英語の綴りは書けますか? 北京を英語で言えますか? 主要国の国名、首都、国民、著名人、そして世界市場の分け方や今年重要なビジネス用語など、常識と考えられる言葉は英語で正しく言え、スペルも書けるようにしておきましょう。


□多様な民族の価値のドラマを知っている

   「地理」の世界地図では70億の主要民族の価値観の違いからくるドラマが読みとれません。「文化」の世界地図を貼って、ニュースを聞いたり事例に遭遇したりしたとき、あるいは同僚や自分が異なる文化圏の人たちとビジネスをするとき、価値観の違いを把握し、気づいたことをメモしましょう。(参考:「文化の世界地図」

日本人にとって特に重要なエクササイズ

□日本文化の特徴を英語で説明できる

   日本や日本人のアイデンティティを英語で説明する能力の重要さは、グローバル化が進むにつれ、一層理解されてきています。しかし、米国のようにルールやノウハウに価値の中心を置いている国々と日本や多くのアジア、ラテンアメリカ諸国のように人間関係に価値の中心を置いている国とでは発想が逆ですから、「建前」と「本音」を直訳するとネガティブに受け取られてしまいます。そういった世界の価値体系を理解しておく必要があるでしょう。


□地球上に住むすべての人たちを平等に見ることができる

   日本人にとってこのエクササイズは特に重要です。相手の民族や年齢、外観、性別、肩書き、財産、などによって態度を変えるのではなく、みんな地球上に生命をもらった大切な存在だとみなすこと。この基本姿勢を身につけるとその人の本当のよさが分かるようになり、多様性を活用できるようになります。


□他の人が何をしようとも自分は不正をしないと心に歯止めをかけられる

   例えば、同僚全員が高価なソフトをコピーして使っていたとしても自分はちゃんと購入して使う・・・こんな倫理性が一本背骨に通っていることがとても重要です。そうであれば世界市場でフェアな競争をして成果を出すためには、業界で価格操作をすることや賄賂を使ってプロジェクトを取ること、消費者に不利な情報を隠すこと、外国の公務員を饗応することなどが、どの国の企業であってもルール違反であることはすぐ分かります。


□自社が世界全体で行っているビジネスの総体を把握する

   まず大抵の社員は、自分の会社の事業が世界のどこで今どういうビジネスとつながっているか知りませんし、知ろうとも思いません。ここでこそ差をつけることができます。大局を知れば戦略思考を身につけることができるからです。ビジネス全体と重要な数字をつかむ、つまり、CEO(最高経営責任者)のように考えることができれば、幹部はあなたを放っておくはずがありません。


――以上の8要件にはTOEICのような難しさはありません。一つひとつ備えることで、職場がグローバル化すればするほど、あなたの活躍のフィールドは自ずと広がり、もはや取り残されることにはならないでしょう。

月刊『人事マネジメント』編集部/2014年2月号掲載「ザ・グローバル人事担当者」マルチカルチュラル・プレーイングフィールド社 代表・渥美育子著)

上場・中堅企業の人事・総務部門に多くのコア読者を持つ月刊ビジネス誌。専門性の高い著者・ベテラン記者らによる鋭利なコンテンツラインナップが評判。1991年創刊以来、これまでの取材先企業は1,000社を超える。本連載では月刊『人事マネジメント』掲載記事をJ-CAST会社ウォッチ企画として抄録し公開している。
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