2019年 9月 18日 (水)

会社が「損害賠償」の全額を私に要求  「仕事で運転中に事故」の責任、すべて個人にあるの?

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   事故は誰にでも起こりえます。被害者になってしまうのか?それとも加害者になってしまうのか?どちらであっても事故は悲惨なものです。

   1月は、気温もどんどん低下していくので、路面凍結による交通事故はもちろんのこと、暖房器具からの発火で火事になったり、お餅をのどに詰まらせたりなど、様々な事故に注意しなければいけません。

   そこで今回は、運送会社のエピソードをもとに「業務中の事故」について考えていきたいと思います。(実際の事例を一部変更しています)

仕事は深夜2時から15時間、休みは2週間に1日程度

睡魔が・・・
睡魔が・・・

   私は3か月前から小さな運送会社に勤めています。

   社員が少なく、仕事は深夜2時から夕方5時頃までの15時間程度で、休みは2週間に1日あれば良いほうです。社長も先輩もとても親切にしてくれる会社だったので、過酷な労働条件にも耐えていました。

   しかし先日、配達中に睡魔に襲われ、人身事故を起こしてしまいました。さらに、その事故によりトラックが横転し、積んでいたお客様の荷物をすべて壊してしまいました。

   後日、病院に社長がお見舞いに来てくれたのですが、

「命に別状がなくてよかった。とりあえず、被害者への損害賠償とお客様への損害賠償は、代わりに支払っておいたが、早く返してくれよ。君が起こした事故なんだし」

とすべてが私に責任があると言い、損害賠償の全額を請求してきました。

   居眠り運転で事故を起こした私にはもちろん責任はあるのですが、過酷な労働を課してきた会社にも責任があるのではと思うのですが、本当に私だけの責任なのでしょうか?

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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