「ベンチャー入社」先輩の天国と地獄 「見込みあり」「実はブラック」を見抜く法とは

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   3月1日(2015年)から、16年卒の就職活動がスタートした。有名企業からベンチャーまで、多くの選択肢を前に迷う学生も、多いだろう。

   今回取り上げるのは、「ベンチャー企業に入りたいが、入社してから後悔したくないので、見込みのある企業の選び方を教えて欲しい」という就活生からの質問だ。果たして、「見込みのあるベンチャー」と、そうでないベンチャーを見分けるコツは、あるのか。

結局は運次第?

ビジネスは冒険だ
ビジネスは冒険だ

   Q&Aサイト、教えて!gooには、「見込みのあるベンチャー企業の見分け方を教えて」という質問が寄せられていた(2015年1月24日)。投稿者は、就活中の理系大学院生。「若いうちに苦労して経験を積みたい」との思いから、ベンチャーへの就職も考えている。ただ、ベンチャー企業の場合、「客観的な情報」が少ないため、「見込みがあり経験が積めるベンチャーか」の判断基準が、分かりづらいのが悩みの種だという。

   というのも、投稿者には、「何も考えずにベンチャーに就職した先輩」が2人おり、方や「事業が成功しリーダーに抜擢」、片や「ベンチャーなど嘘で、危ないブラック企業」で、退職してフリーターをしているそうだ。投稿者としては、後者のようなベンチャーだけは避けたい。が、先輩にアドバイスを求めても、「それは運次第じゃないか」と言われてしまうという。

   回答者からは、「見込みのあるベンチャーの見分け方」について、具体的なアドバイスが寄せられた。ある人は、「そもそも『ベンチャー』とは、英語の『Venture=冒険』から来た言葉であり、先々に何があるか分からないのは、当たり前」と前置きした上で、いくつかのポイントを列挙。ベンチャー企業の成功には、結果が出るまでの「お金の工面」が、最重要課題であるとの理由から、「必要な予算を何としてでも確保できる。よい意味でパトロン(スポンサー)を持っている」、さらに「経理・財務・お金の管理に長けた右腕を持っている」企業なら、見込みがあるという。

   確かに、ある程度のキャッシュがないと、事業を続けることはできない。背後に、大企業や研究機関、ベンチャーキャピタルなどの「スポンサー」がついているかどうかは、大事な判断ポイントのひとつかもしれない。

「本物のベンチャーは自分のことをベンチャー企業だと言わない」

   30代の頃、「あるベンチャー企業に転職し、そこが急成長する過程でその中心メンバーの1人として働いたことがある」という人からは、「あなた自身が、面接でオーナーを評価するしかありません」とのアドバイスが寄せられた。面接で、真剣に社長を見て、「信頼できると思ったら、その時はあなたの意志でその会社に賭ける事ですね」という。

   別の回答者からは、「そもそも本物のベンチャーは、自分のことをベンチャー企業だと言っていないことが多い」との意見が。いわく、「本当のベンチャーは、誰かが買うかどうか不確かでも、絶対に社会に貢献するものだといって作り始めているはず」で、「当然赤字ですし、持ち出しもしている」。将来が約束されていなくても、「何かに突き動かされるようにやるんです」。こうした働き方は、「普通のサラリーマン意識」からすれば、「ブラック」かもしれないが、仮に成功すれば、「みんなが一緒になって、爆発的な幸福に浸ることができる」。たとえ苦しくても、夢に向かって、採算度外視で突き進むのが「ベンチャー企業」ということか。

   いずれにせよ、リスクは大きい。それが怖いなら、「ベンチャーよりは大企業のほうが、質問者さんには向いているような気がします」ということかもしれない。(KH)

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