2024年 4月 27日 (土)

時事ニュースを就活で活かす方法 内紛・偽装・円安...の読み解き方

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ミスタードーナツ値上げはドーナツだけではない

   【ニュースの無理やり20字まとめ】春からドーナツも食品も値上げでわあ大変


   【解説】この4月からミスタードーナツは14種類を10円程度値上げすると3月に発表。

   ミスタードーナツ以外でも、マヨネーズ、バター、ウイスキー、牛丼など値上げが相次ぎました。

   食料品が値上げした理由としては、アベノミクスによる円安、それから、原材料の高騰です。

   食品メーカーや飲食チェーンは、原材料の多くを輸入に頼っています。輸入する際に、円高であれば、その分、利益が出ますが、円安だと逆になります。

   たとえば、原材料の輸入量が年1000万ドル相当のメーカーがあるとしましょう。

   1ドル・100円であれば、日本円で10億円用意することになります。

   ところが、1ドル120円だと、日本円で12億円用意しなければなりません。その差、2億円。

   これだけの差額を企業の努力だけで埋めるのはなかなかきついものがあります。

   さらに、追い打ちをかけているのが原材料の高騰です。

   企業努力でどうにもならない、となれば「商品を値上げする」「値上げをせずに分量を減らす(実質的な値上げ)」「サービスの質を落とす」などが考えられます。

   まあ、いずれにしても、消費者からすれば、歓迎せざる出来事であり、値上げした分だけ商品を買い控える可能性が出てきます。

   新商品を開発し、それがヒットすれば、買い控えられた分を取り戻すことができますが、そうでない企業はその分だけ業績を落とすことになります。


   【関連ある企業】食品、流通・小売り、飲食チェーン、輸入関連の商社


   【考えるポイント】原材料の高騰と為替変動の分を値上げで吸収するか、それとも分量を減らす・サービスの質を落とすなどで対応するか

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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