2024年 4月 19日 (金)

履歴書「手書きで誠意を」の勘違い 「そんなアピールしかない」学生になる前に

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もっとなにか別のものを磨いておくように、というアドバイス

   当然そういうレベルの人材を採用しようと思うのは、そういう人材を活用できて利益をあげられるという企業だ。

   つまり、


・言われたことを疑わずにひたすらやってくれる人材
・給与は安いほうがいいので、新卒でOK
・難しい仕事ではないので、新卒で十分OK
・長期的に育てるつもりがないし、将来の面倒を見る気もないので、3年くらいはたらいてくれればOK


という企業の人材のニーズに見事にマッチする。そういう企業にとっては、他になんの取り柄もなくても、何も考えずに手書きの履歴書を徹夜で20枚も30枚も書いてもってくるような人材は、喉から手がでるほどほしいとおもう逸材だろう。ぜひ安い給与で囲い込みたいに違いない。

   まあ以上は皮肉である。つまり、手描きの履歴書しかアピールするものが無くなる前に、もっとなにか別のものを磨いておくように、というアドバイスだ。そうすれば、履歴書がどうのとかいうのは気にならなくなるだろう。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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