「一族の給与」確保し社員にはリストラ そんなオーナー社長の末路
2015.06.24 11:45
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経営者たる者に求められる最も重要な資質
危機を脱するためのアドバイザリーを遠ざけ、自己の利益確保に走るあまり従業員からも愛想を尽かされ、結局会社は破産の憂き目に。切羽詰まった際に社長がとった優先順位選択の誤りが、全てを失わせることになったのだと私の目には映りました。
危機に直面した際に、人間に防御本能が働き自分を守ろうとするのは当たり前の反応であるのかもしれません。しかし、経営者は企業経営者として危機に直面したのならば、たとえオーナーであろうとも自己防御から自らの利益を優先させるのではなく、まずは会社の利益、従業員の利益を優先して考えることが求められるのではないでしょうか。それこそが、経営者たる者に求められる最も重要な資質であろうと思うのです。N社のケースはまさしく、そのことを如実に表した実例であったと実感させられました。
Tさんの「裏切られた」の言葉が重たく響きました。(大関暁夫)