若者に増える「転職は挫折だ」派 「そんなことないよ!」と成功組

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   今年の新入社員らも、そろそろ仕事をある程度こなせるようになってきた頃だろう。一部の企業では業績が回復し、若手にも高額のボーナスが支給され、「やる気」をアップさせている先輩らを見て刺激を受けている新人もいるかもしれない。

   産業能率大学の調査によれば、今(2015)年の新入社員の「就職活動結果の満足度」は、94%。13年度の94.6%に次いで、高い水準だった。新卒で入った就職先には、おおむね満足――そんな思いも関係しているのか、『転職』から受けるイメージを聞いたところ、「キャリアアップ」とする回答が61.5%だったのに対し、「挫折」とする回答が、過去最高(38.5%)となった(「2015年度新入社員の会社生活調査」6月公表)。果たして「転職」は、キャリアアップか、挫折か・・・? ネットでは、様々な『経験者の声』が見つかった。

転職のイメージ、「挫折」の率が過去最高に

転職します
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   調査は、産業能率大学が、15年3月26日から4月14日まで実施したセミナーに参加した新入社員のうち、155社660人を対象に、書面アンケートで実施。638人(男性439人、女性199人)から回答があった。

   今(2015)年の新入社員に、就職活動の結果について聞いた所、「たいへん満足」54.7%、「やや満足」39.3%を合わせて、実に94%が「満足している」と回答した。就職先に「満足」派の割合は、1995年度の77.6%から、2005年度の88.2%、2015年度は94%と、長期的にみても上昇している。

   そんな背景もあるのか、新入社員に「『転職』から受けるイメージ」を尋ねた結果では、「キャリアアップ」が61.5%と多数を占めた一方、「挫折」が38.5%で「過去最高」に。「転職=挫折」と捉える新人の割合は、2010年度には35%を超えて過去最高となったが、11年度には再び減少。それが、ここ数年で再び「転職=挫折」派が増加している。長期的にみれば、上下を繰り返しつつも、「転職は『挫折』のイメージ」と捉える新人が増えているようだ。

   先輩ビジネスパーソンたちは、転職をどんなふうに捉えているのか。ツイッターをみると、「仕事がつまらない、転職しようかな」と、ぼやく人もいれば、「今の仕事辞めて転職しようかと本気で悩んでる(´・?・`)私には向いてないし、周りに迷惑かけながら続けても、お互いが辛いだけ(泣)」など、ネガティブなツイートも、結構見つかる。

   「不甲斐ないが、明日の仕事の事を考えたら涙出てきてしまった。上司のいじめの矛先が自分に向いてて本当に辛い。転職考えるほど辛い」と、切羽詰まった様子の人もいる。見ていると、思わず『挫折』というキーワードが浮かんでしまう。

「守り」から「攻め」へ

   一方で、「転職は挫折ではない、前向きなキャリアアップなのだ!」と、元気が出そうなつぶやきも、多く見つかった。

   「日々、転職できて良かったと感じる。やはり自分がやりがいを持ってできる仕事は良い。前職場がクソだっただけに・・・」とか、「キャリアアップのため、転職して3か月。ようやく職場に慣れてきた! ディフェンスからオフェンスへ。攻めの姿勢で仕事力を上げるべき!」と、勢いのあるつぶやきもある。

   「前の会社にいた時は、よく出社拒否みたいな気持ちになってたけど、今は『さぁがんばるか!』みたいな気持ちになる。ほんと転職してよかった!」とか、「最近、本当に仕事が楽しい! 転職して良かった!」、さらには、転職してから「仕事はきついけど、職場がわいわいしてて凄く楽しい!」というつぶやきも、沢山見つかる。転職は、決して「挫折」だけではなさそうだ。(KH)

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