2020年 8月 10日 (月)

「名刺入力で辞めた学生」批判への違和感 「ライフネット生命・岩瀬社長騒動」再論

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よくあるタイプの学生を社会人はどう変えていく?

   一方、社会人はどうでしょうか。

   岩瀬社長が正しい、学生はケシカラン。ま、確かにお説ごもっとも。しかし、どう考えても、こうした学生は、他の学生よりは突破力・行動力があります。それを切って捨ててしまうと、一部の学生しか採用の対象になりません。まして、自社の新入社員として入ってきたときには、ひいては早期離職につながるわけで、それはそれでもったいないのではないでしょうか。

   まあ、黙っていても学生が来る企業ならそれでいいでしょう。問題は、そうではない、多くの企業です。

   現実問題として、この騒動に出るような、行動力はあっても(あるいは平凡)、与えられた仕事に意義を見出せないと、途端にやる気をなくしてしまう学生・新入社員は今後、増えこそすれ減ることはないでしょう。

   その際、単に切って捨てるだけか、それとも、意義を丁寧に説明してあげるのか。それで、内定辞退・早期離職などはかなり変わるはずです。

   もちろん、一から十まで全部、意義を説明しないと仕事ができないなら、それはそれで問題です。

   最初は意義を説明しつつ、徐々に、「意義を説明しなくてもわかれよ」という方向にもっていく、そんな工夫が今後の新卒採用と新入社員研修には求められるのではないでしょうか。

   岩瀬社長騒動を見て、ちょっとそんなことを思った次第です。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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