2020年 12月 5日 (土)

我々は現実を見ているか 「この国すげー」連発に感じ取れるものは

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   ここ数回、「日本は衰退途上国である」という話を続けてきましたが、それは、日本のテレビを見ていて「日本すげー」と礼賛する番組が本当に多くなったと感じたからです。

   本当に凄い人は、自分のことを自慢しないし、凄さをこれ見よがしに見せつけたりもしません。同様に、本当に凄い国民は、「俺たちすげー」ってことを見て喜んだりもしません。

   「日本すげー」の連発は、日本人の生活が今までよりも悪くなってきたけど、それを認めたがらない国民が増えて来た証左だと思うのです。

この国の偉大さを伝える

コノ国ハ、シュゴイ!
コノ国ハ、シュゴイ!

   たまたま、先日見た「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」(2013年)というバカ映画は、まさにそんな事態を風刺した映画でした。

   舞台は1980年代のアメリカ。折しも、日本などの新興国が伸びてきて、アメリカ is No1が崩れてきた時期。日本人が欧米でブランド品を爆買いし、日本の会社がロックフェラーセンターなどの不動産を買収していたころのお話です。

   サンディエゴで人気のニュースキャスターの主人公が、ニューヨークに呼ばれて全国デビューしたのはよかったものの、失敗続きでクビに。最悪の人生を送っていたところ、ある日、24時間ニュースだけを流す専門テレビ局が新設され、そこのキャスターに抜擢されます。

   抜擢といっても、局の売れっ子キャスターがゴールデンタイムを担当するのに対し、彼の担当は午前2時から5時。しかし、彼はこの売れっ子キャスターに視聴率対決を挑んでしまいます。どう考えても勝ち目のないこの戦いに、彼が考えだした策が「この国が偉大だということを視聴者に伝えること」でした。

   ニュースとかには関係なく、とにかく「アメリカすげー!」ということだけを語る。この番組は、深夜で脳味噌が溶けているアメリカ人に大ヒットします。そして芸能人のスキャンダルと、今起きている刺激的なカーチェイスと、心温まる動物の映像で埋め尽くされていきます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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