2024年 4月 27日 (土)

タイで夢見る「ボンビー脱出」 甘い! 最低やるべき準備がある

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「日本語だけ」で高給は無理

   問題は、「英語もタイ語もまったく話せないけど、月収16万円の仕事」というところです。

「英語もタイ語も不要な、日本語だけの仕事もありますが、こんなに高い給料は取れません。英語かタイ語か、どちらかが使えるのであればご紹介できる仕事もあるのですが、日本語だけでこの給与水準を望まれても、よほどの専門性がないかぎり、ご紹介できる仕事がありません」

とパソナの方は言います。「幸せ ボンビーガール」を見て問い合わせをしてくる人の一番の問題点は、「英語もタイ語もできないけれど、いい暮らしができる」ということに反応してしまっているところだと思います。

   アジアの国で生活すると、同じ額のお金でいい暮らしができる、のんびりとした街で生活できるなど、メリットがたくさんあります。しかし、同僚とのコミュニケーションで苦労をしたり、日本ではあり得ないトラブルが襲ってきたりと、大変なこともあります。

   アジア現地採用で求められる英語のレベルは、TOEICでいうところの600点程度からなので、真面目に勉強すれば、どんな人でも1年で到達できるレベルです。しかし、それすらしないで、今のありのままの自分でいい生活がしたいという人は、おそらく現地に来てからも努力をしようとせず、困難に直面したときにすぐに挫折してしまうことでしょう。

   これは、日本で就職する場合も同じです。何をやるにも困難は生じるので、それにぶつかったときに乗り越えられるかどうかが、ポイントになります。困難を乗り越える努力こそ、人生を楽しく送れるかどうかの決め手なのです。

   具体的にどんな困難に見舞われるか、どんなふうに乗り越えていけばよいかを知るには、私の著書『セカ就!』が参考になると思います。ぜひ読んでみてください!(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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