2021年 9月 25日 (土)

「定番ネタ」論争に心揺れても 「ガクチカにウソはいけない」

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外しても、結局は同じ

   先日、とある就活イベントに企業の採用担当者たちと一緒に参加したときのことです。ある採用担当者が、「定番ネタは、やめてほしい」とコメントしたところ、私がそれをひっくり返すコメントをして参加した学生を惑わせることになりました。その担当者は、

「定番ネタよりは、学生時代にしかできないことをやってほしいし、それをアピールしてほしい」

と、大まかにまとめるとそうした話をされました。そうした定番ネタ否定論を素直に聞いた学生は、どう考えるでしょうか。

   長期間の旅行、海外留学・研修、ボランティア、資格の勉強、または変わり種のアルバイトやインターンシップなどに走り、それをネタにしようとします。

   ところが、学生たちが思いつくようなことはいずれも、一定規模の企業なら、似たような取り組みをした志望学生がすでに存在します。海外旅行・研修ならメジャーな国・地域は揃います。国内旅行でも、自転車で旅行をした、日本一周をした、というのは月並みな話。他のボランティア、資格なども同じです。

   しかも、学生が変わり種だろうと思い込んでいる自慢のネタでも、伝え方やプレゼンは同じ。

「××の経験から、△の大切さを知りました。このことを御社でも生かしたい~」

   採用担当者がうんざりすることに変わりはありません。つまり、定番ネタ否定論を真に受けても、結局は同じこと。採用担当者をうんざりさせ、学生が内定に漕ぎつける可能性は決して高まりません。だからこそ、その就活イベントで私は、定番ネタ否定論を即座にひっくり返したのです(この担当者から相当嫌われただろうことは間違いありませんが)。

   実は、かつて別の就活イベントで、やはり定番ネタ否定論者の採用担当者と一緒になりました。そのイベントは、この担当者の方とペアを組み、テーブルに来た学生の質問に答えていく(時間が来たら学生は別のテーブルに移動)という形式でした。つまり、説明に時間をかけることができたのです。

   学生が定番ネタについて聞いてきたところ、相方の採用担当者が「定番ネタはうんざりなんだよね」と、話したので、例によってひっくり返す石渡。

「定番ネタでうまくいく学生もいますよ。というと、君ら、どっちが本当か、悩むでしょ?実は、この話、根本は同じ」
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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