経営再建中のシャープの新しい社長に就任した台湾・鴻海精密工業グループの戴正呉副総裁が、抜本的な構造改革に着手する方針を表明した。
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傾いた経営を立て直すために
「削減ではなく」
人員面での対応について、「人員は、削減ではなく、どうやって適正にするかが一番重要」と述べ、まず人員の適正配置の実施を強調した。2016年8月22日、堺市のシャープ本社で記者団の取材に応じた。コスト意識を大幅に高めることや、信賞必罰の人事を徹底する考えなども明らかにした。
また、構造改革を進める方針を示した社員へのメッセージでは、2017年3月までの予定で実施中の給与減額を見直し、手当で一部補てんする考えを示した。