2024年 4月 19日 (金)

住友電工は「調整弁」に重宝 下げれば買い増したい安心株

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日経平均株価の動きに連動

   住友電工株は、比較的ふだんは株価変動が少なく、日経平均株価に穏やかに連動する傾向がある。そのことに気づいたのは、この株式を初めて買ってから6年後の2013年7月9日、日本経済新聞の株式欄を見ていたときのことだった。

   前日8日の株価は、住友電工株が前日比36円高の1301円、「景気敏感株」とされる三井物産株が11円安の1292円で、三井物産のほうが安くなっていた。この状況を見て、今がチャンスと、その日のうちに住友電工株を1320円で100株売却。それを元手に、平均取得価格を下げようと、三井物産株を1301円で100株購入して、銘柄を入れ替えた。

   周知のように、日経平均株価の動きは日々、またインターネットであれば分刻みで見ることができる。その動きとほぼ同じに株価が変動するのだから、株価が大幅安で全銘柄が下げているところで「買い」を入れておけば、安く仕入れられる。そのうえ、狙っていた別の銘柄が下げすぎた局面で、住友電工株を売って乗り換えることにも適している、といえなくもない。

   つまり、売り買いのタイミングがわかりやすく、いわば「調整弁」の役割を担う銘柄といえ、保有する株式の中にはこうした銘柄を組み入れておいてもいいと思っている。

   住友電工株は、利益確定売りを進めたため、保有株数が300株と少なくなってしまったが、2016年6月発行の会社四季報によると、17年3月期および18年3月期と2期連続で増収増益を見込んでおり、PBR(株価純資産倍率=1株あたりの純資産に対して株価が何倍まで買われているかを表したもので、1倍を割ると割安のサインになる)も0.88と1を割っている。 まだまだ期待できるように読めるので、当面保有しておきたいし、大きく下げる場面があれば買い増したいと考えている。(石井治彦)

住友電工株

2016年9月9日現在 300株保有 平均取得価格 1479円64銭
現在の損益 △ 7008円
年初来高値 2016年1月 4日 1732円00銭
年初来安値 2016年4月15日  1201円00銭
直近終値 2016年9月 9日  1503円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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