惨たらしい現実を直視して
サイトを訪れた客は最終的に女性と出会うことはできず、かわりにショッキングな結末を伝えられるという仕掛け。そのストーリーはすべて実際に起こった事件であり、写真の女性も殺される前、売春を生業にしていたのだ。
キャンペーンサイトを通じ最初の1週間に600を超える電話がかかり、チャットに限っては何千回もの利用があった。「Le Mouvement du Nid」がキャンペーンを通じ買春する男性側に訴えかけているのは、こうした惨たらしい現実を直視し、何かを感じて行動を自制してほしいという願いだ。(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)