アルバイト先の同僚とは、年齢や境遇が近いことも多く、プライベートでも親しくしているという人は少なくないだろう。「マイナビ学生の窓口」の調査では、大学生333人のうち、「バイト先の人とプライベートでも遊びに行く」と答えた人は34.2％（114人）だった。（2016年7月15日結果公表）。仲良きことは美しきかな――。とはいえ、バイト仲間同士で遊びに行くため、5人一斉に休みを取るのはアリなのか？ ネット上に「店長が怒った」という話が持ち込まれ、様々な意見が寄せられている。「休日にまとめて休まれると困る」「掲示板ミクル」に、「バイト仲間と休みを取って遊びに行くのは悪いことですか？」という疑問が投稿された（16年11月3日）。小さな飲食店で働いている投稿者。バイトは全部で40人ほどいて、昼夜合わせて1日16、17人が入るので「人は余っている」。ある週末、投稿者が出勤した日に、バイト仲間5人が一斉に希望休を取り、連れ立って遊びに行った。前もって希望を出し、休みが認められていたのだから問題ないのでは、と投稿者は考えていたようだが、店長は、他のバイトから5人で遊びに行ったと聞かされ、「何故か休日に遊びに行ったことに怒っていて、その日はずっとむすっとしてかなり働きにくかったです」。その日の夜には業務連絡のLINEでも、「遊びに行くことはコミュニケーションを取る意味でもいいことだと思う。でも休日にまとめて休まれると店側はすごく困る。そのことを考えて平日にするなり、他の人に出勤を頼んでおくなり事前に準備をしろ」と小言が届いたという。投稿者にも、仲間に対して「何もわざわざキッチンの主要メンバー5人で休むなよ」との思いもあるが、それよりも店長に不信感を抱いたそうで、「急に明日休む！なら代わりを見つけるのは普通だと思いますが、前もって希望休出しててその代わりを見つけるのは変じゃね？」と首をひねり、時間の余裕をもって申請する希望休までバイトが人繰りをするのはおかしいと、胸のつかえが下りないようだ。「シフト管理者の責任」で済むかまず、店長への同情論。「バイトを使う側になって考えたら、まとめて5人も休まれたら、忙しい曜日だとシフト組むのは大変だよ」「まとめて休まれて、遊びに行った、と聞くとやはりいい気持ちはしないでしょう」一方、「実際、シフトに穴があいて業務に支障を来したなら、遊びに行った人達じゃなくてシフト管理してる人間の責任」と、「休みを認めた側に問題がある」とする意見も。これに対し、「普通、バイト仲間での遊びのために5人が一度に休み取るなら、周囲に断りを言って出てくれる人探すなりすべきだと思うし。シフト管理してる人がある程度調節はしてくれても、無理言うだけ言って『あなたの仕事でしょ、任せた！』は仕事として違うと思う」という反論も寄せられ、議論が白熱した。投稿者は様々な意見を咀嚼してなお、「やっぱりたくさん他にもバイトに入れる人はいるのに、普通に自分が休むから他の人に出てねとお願いするのは違うような気がします」といい、バイト同士が休みを融通し合うのはおかしいという考えは変わらなかった様子。「今回みたいに5人まとめて遊ぶなら代わりを見つけるじゃなくて、希望シフトを見て人がいる日に遊べばいいんじゃないかと思いました。どうしても日にちが譲れないなら代わりを見つけるのも手段だと思います」という自分なりの結論に至ったようだ。（MM）
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