2020年 9月 29日 (火)

銀行に求められるコンサル視点 思いを「しくじり社長」に馳せ

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   ある地方銀行から、同行の融資担当者向けに「事業性評価のあり方」をテーマとした研修企画を、とご依頼をいただきました。

   「事業性評価」とは、銀行が個別の融資案件を検討するに際して、決算書分析や担保に依存しすぎず、取引先企業の経営姿勢や事業の将来性を主な判断材料として行う企業診断のことです。昨今金融庁が積極的に使い始め、報道でもたびたび耳にするキーワードでもあります。

  • 成功する企業もあれば、成長軌道に乗れない企業も
    成功する企業もあれば、成長軌道に乗れない企業も
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経営者のどういうところを見るか

   今回の私の役割は、銀行員から企業コンサルタントに転じた立場から、銀行員的な観点からでは見逃されがちな着眼点を解説・指導することにあります。すなわち企業の経営管理や経営者のどういうところを見てどのような判断をくだすのか、どのような発展軌道が描けるのか、という評価のポイントです。ここ3日ばかり、時間を見つけてはその資料づくりに没頭しています。

   企業や経営者に対する外部からの見方を指南するような場合、これまで出会ってきた多くの企業や経営者が具体的に思い浮かぶものです。特に「経営者のどういうところを見るべきか」という項目では、優秀で業績を順調に伸ばした経営者とともに、改善点ばかりが目に付き、なかなか自社を成長軌道に乗せられなかった経営者の顔も多数浮かんでまいりました。

   優秀な経営者と、改善点のほうが目に付いた経営者との落差が激しい項目こそ、業績や成長力の差につながった項目だと思えたからでしょうか。「あの経営者のこういうところが改善できていれば、もっとあの企業は成長したかもしれない」、今になってそう思える点を箇条書きにしたものが、「事業性評価に際して、経営者のどういうところを見るべきか」という項目となって出来上がりました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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