2021年 9月 28日 (火)

なんと鏡の私は「夜の雰囲気」 つぎ込んでなお「美人」は遠し

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ファッションセンスは金で買えるか

   いくらお金で外見を磨いても、ファッションセンスはついてこなかったのだ。当たり前なのに、今まで気がつかなかった。

   人の印象はまず身長、そして声や身振り手振り、服装と聞いたことがある。今のままでは、「北条さんは話し方からは普通に見えるけれど、服が変だ。ちゃんとTPOをわきまえられる人なのだろうか」「ファッションでの自己アピールからすると、常識がない」と思われてしまう。せっかく美容整形しても、服装で損をして、変な人と思われるのはイヤだ。

   早速私は、ネットで「パーソナルスタイリスト」とか「買い物同行」などのサービスを検索した。ところが、これがまた高額なのである。1時間のカウンセリングで、相場は1万円以上。

   1時間1万円と聞いて思い出したのは、学生時代のキャバ嬢経験である。お客さんが店に払っていたのが、それくらいの料金だったなぁ、と、ゲスな発想をしてしまう。その時点で、私はやる気をなくしていた。

   いくらオシャレのアドバイスがもらえて、買い物に付き合ってくれるとしても、目に見えない「センスの向上」を目指すのに1時間1万円は高い。確実に成果が出るかどうかも分からないではないか。

   それなら、10分間の施術で5万円の注射に使いたい。私は、ラクして成果が出るサービスにしかお金を払いたくないのだ。この態度を改めない限り、努力してファッションセンスを磨くなど無理である。

   美容整形での肉体改造にお金をかけたからこそ、お金では簡単に買えない「センス」の問題に気づいてしまった。まったき美人を目指すには、当たり前だが整形するだけじゃダメなのだ。

   え、そんなこと、みんな知ってた......?(北条かや)

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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