その3「スーパーのポイントカード」 【こんなものいらない!?】

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   僕が行くスーパーマーケットでは、どこもが「ポイントカード」を出している。200円買うごとに1ポイントがつき、500ポイントたまると500円の買い物券をくれる。ときどきポイント「3倍デー」とか「5倍デー」「10倍デー」とかがあるが、200円で1ポイントを単純計算すると、10万円買って500円が戻ってくる計算だ。割引率で言うと、0.5%である。

  • スーパーのレジで決まって聞かれる「ポイントカードはありますか」
    スーパーのレジで決まって聞かれる「ポイントカードはありますか」

割引率0.5%、セコくないか

   全国津々浦々、そもそもポイントカードを出していなかったり、もっと割引率が高かったり、いろんなスーパーがあるだろうが、とりあえずは僕の行きつけのスーパーで話を進めたい。

   で、0.5%の割引率というのは、いささかセコイのではないだろうか。例えば、やはり僕の行きつけの食堂チェーン。代金540円ごとに台紙にスタンプを1つ押してくれて、これが15個たまると1食分、まあ1000円弱の定食が無料になる。ざっと計算して10%弱の割引率である。スーパーとは業態が違うとはいえ、0.5%とは比べものにならない。

   また、スーパーのカードは500ポイント到達がなかなか大変なうえ、300ポイント、400ポイントがたまっても、買い物に使えない。転勤、転居なんかで300円、400円が無駄になることもある。その点、やはり僕が利用している家電量販店や書店のカードは、たとえ10ポイント、つまり10円でも、買い物の際に「ポイントを使ってください」と言えば、その分、割り引いてくれる。スーパーよりもずっと使い勝手がいい。

   僕が持っている百貨店のカードも感心しない。1000ポイントで1000円の買い物券が出るのだが、1年ごとに過去の1000未満のポイントが御破算になる。この百貨店では地下の食料品売り場に行くくらいで、高額の買い物をしないせいもあろうけど、買い物券をいただいたことはまだ一度もない。スーパーも百貨店もカード改善の余地が随分とあるのではないか。

財布の現金は減り、カードは増える

   ところで、最近まで暮らしていた中国南方の南寧市や梧州市のスーパーでは、ポイントカードはどうだったっけ?
   僕はカードを利用しなかったのだが、日本のカードとは違った「会員カード」があったなあ。よく買ってくれるお得意様向けのもので、すべての商品ではないが、「会員価格」と書かれたものは、普通よりかなり値引きされていた。これのほうが合理的であるような気もする。日本のスーパーも参考にしてほしい。そうそう、ハクサイが1個1元(約17円)だったので、「安いなあ」と喜んでレジに差し出したら、「1元は会員価格です。あなたは4元です」と言われ、恥をかいたこともあった。

   それにしても、スーパーのポイントカードに限らず、いつからかこの種のカードが随分と増えてきた。話は少し飛ぶが、20年前、30年前の僕の現役時代、財布にはいつも10万円や20万円の現金を入れていた。何かの折に恥をかきたくない。借金してでも、財布は万札で膨んでいた。

   時代は移り、年金暮らしの最近は、財布には1万円かせいぜい2万円しか入っていない。代わりに、財布はカードで膨らんでいる。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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