2019年 12月 6日 (金)

お菓子といっても甘くはない 【知っておいてもいい企業5】

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エッセイ漫画に企画協力も

   チロルチョコは、コンビニのレジ横などで売られている「チロルチョコ」が主力商品です。親会社の松尾製菓(福岡県田川市)が製造し、東京に本社を置くチロルチョコが企画・営業などを担当しています。

   2016年卒採用はなく、関連のページも確認できなかったため、2018年卒以降があるかどうかは不明です。親会社の松尾製菓は、2017年卒の採用は実施していました。

   このチロルチョコ、2015年刊行のエッセイ漫画『チロルチョコで働いています』(著者:伊東フミ、メディアファクトリー)に企画協力をしています。

   新卒入社2年目で商品企画を担当という(通常だとまずありえないような)設定とはいえ、チロルチョコの歴史が盛り込まれていたり、鹿児島名物・白熊アイスを再現した白熊チロルの企画から実現までを描くなど、読み物としてもなかなか面白い一冊です。ラーメンチロル、キムチチロル、かば焼きチロルがボツになった、という小ネタも興味深いところ。

   チロルチョコの新卒採用がなかったとしても、菓子メーカー志望者なら読んでおくと勉強になるはずです。

   製菓業界には、全国区の企業だけではなく、地域に根差したメーカーも多数あります。北海道だと、六花亭製菓(帯広市=「マルセイバターサンド」)、石屋製菓(札幌市=「白い恋人」)、北菓楼(砂川市=「北海道開拓おかき」)など。

   宮城県は菓匠三全(仙台市=「萩の月」)、岡山県は廣榮堂(岡山市=「きびだんご」)、源吉兆庵(岡山市=定番菓子、季節菓子、果実菓子)、山口県は豆子郎(山口市=「豆子郎」)など。

   地方の菓子メーカーは、小規模であり、かつ採用といえば販売職が主流でした。しかし、近年はそれが変わりつつあります。

   たとえば、源吉兆庵。岡山市の企業ですが、東京にも宗家源吉兆庵の本社を置いており、

「今や、ニューヨーク、ロンドン、上海、台北、ハワイなど海外の店舗数は28店舗」(リクナビ2017より)

とあるほど。そこまで規模が拡大すれば、製造を担当できる理工系出身者や、販売職以外の文系総合職も必要です。実際、宗家源吉兆庵は、リクナビ2017によると「今年度予定(注:2017年卒) 36~40名、昨年度実績(見込/注:2016年卒)11~15名」とあります。

   海外まで行かずとも、東京や大阪など都市部の百貨店などで物産展を開くこともあれば、場合によってはテナントとして出店を要請されることもあるでしょう。それらをマネジメントできる人材を増やすには、短期的には転職者の受け入れでどうにかなります。が、長期的には新卒採用を拡大するしかありません。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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