2019年 12月 7日 (土)

誤った常識に囚われていないか 保険を選ぶときのポイント2(ライフネット生命・出口治明)

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毎月高いビールを飲んでいないか

   生命保険を選ぶときに必要なことは、いろいろな保険を調べて比べてみることです。

   「ややこしい」と感じるのは特約がいっぱい付いているからではないでしょうか。まず「死亡時に1000万円もらうにはいくら保険料を払うのか」「入院して1日1万円もらうには......」「がんと診断されて100万円もらうには......」など、ごくシンプルに枝葉(特約など)を取り払った保険の幹の部分について比較してみると、ある程度、値段の違いが分かるのではないかと思います。

   今は、ネットでいろいろな商品を調べることができます。ですから、枝葉を取り除いた「幹」だけでも、しっかりと調べてみることをお勧めします。

   たとえば、同じビールでも自分で自動販売機で買えば200円ちょっとですみますが、お居酒屋で飲めば500円くらいかかります。居酒屋で働いている人の人件費、家賃や光熱水費などが乗っているので値段が高くなるのは当たり前のことですね。生命保険も基本的には同じです。もちろん、どのような形で保険を購入するかは個人の自由ですが、大前提として、「手数料」がかかっているということを認識しておくべきだと思います。

   手数料については、日本でもさまざまな金融商品について開示が広がりつつあります。きちんと調べて、納得してから商品を選ぶようにしたいものです。

   前回、今回と見てきたように、保険という大きな買い物をするときには、

(1)自分にとって起こりうる重大な損失とは何か、をよく考える
(2)保険は保障機能をもつが、貯蓄機能は低金利下ではあり得ない。基本はかけ捨て
(3)いろいろな保険商品をよく調べて比較してから購入する

   この3つの点をしっかりと心得ておくことが大切です。(出口治明)

出口治明
出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年三重県生まれ。京都大学卒業後、1972年に日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年、ライフネット生命保険株式会社を開業。著書に『生命保険とのつき合い方』(岩波新書)、『働く君に伝えたい「お金」の教養--人生を変える5つの特別講義』など。
2018年1月から、立命館アジア太平洋大学学長、学校法人立命館副総長。
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