2018年 11月 21日 (水)

世界で一番幸せな国から学ぶ「幸福」のつかみ方?(井津川倫子)

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   国連が発表した「世界幸福度ランキング 2018年版」で、フィンランドが1位に選ばれました。

   世界156か国・地域を対象にしたこの調査では、ノルウエー(2位)やデンマーク(3位)といった北欧勢が毎年上位を独占しています。幸せな人生の秘訣は北欧にあり? このランキングで54位の日本に住む私たちにも、幸せになれる方法はあるのでしょうか――。

  • 北欧の家庭は笑顔がいっぱい
    北欧の家庭は笑顔がいっぱい

お金があれば「幸せ」になれる

   国連が毎年発表している「世界の幸福度ランキング 2018年版」で、フィンランドが1位に輝きました。17年の5位から、一気に首位に躍進です。

   This year's happiest place in the world is Finland, according to an annual UN report.
(国連の年次報告によると、今年の世界で一番幸せな国はフィンランドだった)

※according to:~によると
UN:国連(United Nations)

   ランキングは、幸福度を支えると考えられる「所得」「健康寿命」「社会的支援」「自由」「信頼」「寛容」の6つの要素をもとに順位付けされています。

   調査はあくまでも主観的で、その国に住む人々に「幸せと感じるかどうか」を尋ねた結果を集計したもの。シンプルな方法ゆえに、一人ひとりの感情がストレートに反映されているといえます。

   日本の「幸福度」は、2017年から3つランクを下げた54位。何だか、「幸せ」がどんどん遠のいているように思えますが、みなさんの感想はいかがでしょうか。

   ちなみに、今回、初めて実施された「移民の幸福度」調査でもフィンランドは堂々の第1位。長く暮らしている人も故郷を追われた移民も、誰もが「幸せ」だと感じる秘訣はいったいどこにあるのでしょうか?

   「幸せ」の原因を探ってみましょう。

ランキング54位の私たちが「幸せ」になる方法とは?

   今回の調査では、米国の落ち込みぶりが話題になりました。2017年度の13位から5つランクを下げて18位に転落した米国は、ご存じのとおり経済は好調。一人あたりの所得は世界で最も高いレベルを維持しています。

   ところが、1960年代から所得は増え続けているものの、人々が感じる「幸福度」は下がっているとのこと。さらに肥満や薬物依存症、そしてうつ病の蔓延といった状況が人々を「幸せ」から遠ざけているのではないかと報告されました。

   実際、フィンランドのGDP(国内総生産)の値は米国よりもずっと低いですから、国の「経済的な豊かさ」や「個人の所得」が幸せを運んでくるとは限らないのですね。

   フィンランド人は、将来や人生に対する不安が少ないことが「幸せ」の要因だと言われています。病気になった時の治療費や大学までの学費は無料。育児休暇制度や失業保険も充実しています。その分、税金は高くて所得の50%に達する人もいるのですが、「(税金は)社会への投資。私たちは税金で質の高い生活を買っている」という発想だそうです。

   自分が払った税金が、治療費や学費、保険や年金として戻ってくることを実感できることが精神的な安定につながっているとか。う~ん、税金が何に使われているかを実感できないどこぞの国とは大違いということでしょうか。

   さらに、フィンランドの人々は、日々の生活の中で「幸せ」を感じる工夫を凝らしていることがわかりました。

   ここで、〈今週のニュースな英語〉です。
Why aren't we copying them?
(彼らを見習ってみようよ!)
※copy:まねる、似せる、複写する

   暗くて長い冬を過ごすフィンランドの人々は、「居心地のよい空間」をつくることに全力を注ぐといわれています。座り心地のよいソファーやオシャレな家具に囲まれて、ろうそくの灯りを照らして好きな音楽を聴きながら、おもしろい本を読む。香りのよりコーヒーと焼き立てのシナモンパンの香り...... あ~、想像するだけで「幸せ」な気持ちが襲ってきました!

日々の生活の小さな幸せ

   一説によると、フィンランドをはじめ北欧の人々は「野心家」とはほど遠く、他の先進国の人々と比べて人生に過度の期待をしない傾向があるとか。

   日々の生活の中で小さな「幸せ」を感じること、自分をケアする小さな行動と習慣が「幸せ」を感じるカギ、だそうです。ぜひ、見習いたいものです。

   今週は、「Why aren't we~?」「Why don't we~?」(~してみない?)という表現を取り上げます。「Let's」(~しようよ)と同じような意味で、誰かを誘ったり、鼓舞したりする時に使える表現です。「なぜ~しないの?(やろうよ)」というニュアンスです。

Why aren't we doing? (やってみようよ!)
Why aren't we going?(行ってみようよ!)
Why don't we attend that meeting?(会議に出席しようよ)
Why don't we check the situation?(状況をチェックしてみよう)

   「we」「you」に代えて「Why don't you~?」にすると、「~したらどうですか?」と相手に提案する意味合いになります。カジュアルな表現なので、仲間うちで使うといいでしょう。

Why don't you come in this team?(このチームに加わりませんか?)
Why don't you take a taxi?(タクシーに乗ればいいじゃない)

   フィンランドの人々の人生観に触れて、ついつい自分の生き方を振りかえってしまいました。

   多くを望んだり、「ない物ねだり」をしない。むやみに人をうらやまない。自分が心地よいと思える環境づくりには手を抜かず、「幸せ」を感じる小さな習慣を日常に散らばせる。 自分を幸せにする、潔いほどの生き方の工夫が見えてきました。

   よし、明日から、いえ今日から、家をキレイにしてコーヒー飲んでトーストにシナモンを振りかけて食べるぞ!

   Why don't we make us feel happy?

   自分を「幸せ」にしてみませんか? (井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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