2019年 8月 20日 (火)

コンビニICタグ「1000億枚」時代がやって来る!? 大日本印刷を「先物買い」(石井治彦)

印刷
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17年9月期に赤字、人気の離散している今がチャンスかも

   凸版印刷とともに印刷業界を二分する大手、大日本印刷の事業構成(2017年3月期)は、情報コミュニケーション(大手書店、雑誌との共同での書籍、雑誌の新たな流通業態模索・電子書籍事業)が57%を占めるほか、生活・産業(企業業務代行のアウトソーシングやICカード)が27%、エレクトロニクス(液晶カラーフィルター・半導体用フォトマスク・ICタグ)が12%、清涼飲料4%となっている。今後は、エレクトロニクス分野や生活・産業分野の成長を見込んでいる。

   有機EL需要の拡大に、ひと役買いそうな「メタルマスク」(クリームハンダを基盤に印刷する時に使用する印刷版のこと)の技術や、2018年4月には大日本印刷が開発した端末を設置して西日本シティ銀行と「顔認証」技術を使ってキャッシュカードを即時発行する実証実験を開始した。

   培ってきた印刷技術が最新のテクノロジーと相まって、ICタグ需要の拡大のみならず、まだまだ事業領域を広げていける、そんな期待がもてそうだ。

   そんなことで、改めて大日本印刷の決算状況を見直したところ、2017年11月10日付の日本経済新聞に、2017年4~9月期決算の記事。連結最終損益は、214億円の赤字(前年同期は151億円の黒字)に転落。赤字の原因は、「壁紙の不具合対応」による535億円の特別損失。販売した壁紙製品が剥がれる不具合があり、貼り替えなどの補修関係費用を積み増した。

   ただ、前期比3%増を見込む18年3月期の純利益予想は、変更しなかった。「生産拠点の統廃合や遊休地の売却などを進め、損失を埋め合わせる方針」としている。 

   加えて、18年3月12日付の開示情報では「特別利益(投資有価証券売却益)の計上に関するお知らせ」として、291億3500万円の投資有価証券売却益を発表。18年3月期の純利益は想定内に収まりそうだ。

   17年(1月~12月)の株価推移をみると、安値が17年1月4日の2360円、高値は11月9日の2854円だった。現在の株価2244円(18年4月13日現在)を考えると、2200円近辺、そろそろ買いのタイミングではないかと考えている。

2018年4月11日現在   保有ゼロ
年初来高値 2018/01/09 2621円00銭
年初来安値 2018/03/26 2128円00銭
直近 終値 2018/04/13 2244円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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