2018年 11月 15日 (木)

「史上最高額」「資産が膨れ上がる」...... 仮想通貨プロジェクトの真っ赤なウソ! 

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   仮想通貨をめぐり通貨の不正流出や詐欺的な商法などが問題になっているが、消費者庁は2018年8月28日、「仮想通貨のマイニング(採掘)で毎月30万円稼げる」と宣伝していた情報商材販売会社の実名を公開した。

   その名は「株式会社リード」(東京都新宿区)で、消費者庁は消費者安全法第38条(虚偽・誇大な宣伝など)違反にあたるとして、その悪質な手口を情報公開。「表示はまったくのウソだから、同社とはもちろんのこと、似たような儲け話には安易に乗って契約しないように」と、注意を呼びかけた。

  • 仮想通貨の甘い儲け話には気をつけて
    仮想通貨の甘い儲け話には気をつけて

「資産が1000万、5000万、1億円と膨れ上がります」

仮想通貨詐欺の手口はコレ!(消費者庁のニュースリリースから)
仮想通貨詐欺の手口はコレ!(消費者庁のニュースリリースから)

   消費者庁によると、リードをめぐっては2017年11月以降、各地の消費生活センターに128件の相談が寄せられ、被害総額は約2000万円にのぼる。

   リードは同庁の調査に対し、昨年11月以降、約9億円を売り上げたと説明したという。

   リードの手口=別図参照=はこうだ――。

   インターネット上の広告に「仮想通貨で稼げる」と掲載し、毎月30万円を受け取り続けるためには「ビットコインジャパンプロジェクト」のLINEを登録するように誘導。すると、メッセージが届くようになり、同社のウェブサイトに誘導される。

   ウェブサイトには、

「ビットコインを生み出す側に立ち、毎月最低30万円分のビットコインを受け取り続けている人が300人以上いる」
「1か月で2000万円のハイリターンを受け取った人もいます」
「オートビットチャージが生み出すビットコインを受け取るだけで、あなたの資産が1000万、5000万、1億円と膨れ上がります」

などと夢のような話が体験談とともに記載されている。

   「オートビットチャージ」とは、リードのカリスマ的な指導者とされる「藤田真一」という人物が、15億円もの巨費をかけて開発したと称するマイニングのアプリだ。これを使うと、仮想通貨が信じられないほど増えるという。最終的に「オートビットチャージ」を10万~20万円で購入させるのが狙いだ。

動画に登場したカリスマ指導者は架空の人物だった

   ウェブサイトの動画には、

「92歳のご高齢の方でも簡単に開設ができました」
「あなたのビットコインが増え続けることを100%保証!」

などと記載され、「藤田真一」なる人物のプロフィールが写真付きでこう紹介されている。

「あなたはご存じだろうか? 2017年11月、3万4178人もの人がある男のビジョンに賛同し、10万、100万、1000万と稼ぐだけではなく、ビットコインの価格を『史上最高額』である『1BTC=227万円』まで押し上げてしまった伝説のプロジェクトを......」

   ところが、消費者庁がリードの代表者を事情聴取した結果、以下のような事実を証言。これらの宣伝が真っ赤なウソであることが判明した。

(1)カリスマ的な指導者と宣伝していた「藤田真一」は架空の人物だった。
(2)彼が15億円をかけて開発したというアプリは存在せず、リードが販売していたアプリ「オートビットチャージ」は別物だった。
(3)そもそも、同社のマイニングサービスは、「オートビットチャージ」を購入しなくても利用できるものだった。
(4)「毎月最低30万円を受け取る人が300人以上いる」という事実はなかった。ウェブサイトに記載された儲け話の体験談は、人物も内容もすべて架空だった。

   消費者庁では、「インターネット上には仮想通貨に関連した投資話が数多く存在します。簡単に大金が得られるような表現があれば、まずは疑い、甘い言葉に決してだまされないでください。契約する前に冷静に考えましょう」とアドバイスしている。

   ちなみに、リードの代表者は消費者庁に対して「廃業する」と伝えたが、8月27日現在、商業登記については解散登記も清算人選定登記もされていないという。

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