2018年 10月 19日 (金)

内定者に聞く、理想の上司は「プレーヤーとしても優秀」 女性は「ときめき感じたい」

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   2019年春に大学を卒業する、平成最後の内定者に「理想の上司像」を聞いたところ、「プレーヤーとしての能力に秀でている」ことや、「自分の目指したいロールモデルである」ことが上位につけた。ランスタッド(東京都千代田区)の研究機関であるランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)が2018年10月2日、理想の上司・理想の職場」調査を発表した。

   調査は、「働き方改革」真っ只中のビジネスパーソンにも聞いており、時代の変遷のなかで求められる「働き方」の理想と実態のギャップを明らかにした。

  • 理想の上司は、どんな上司ですか?
    理想の上司は、どんな上司ですか?

上司への期待、内定者「親しみやすく相談しやすい」

   「上司に期待すること」を聞くと、ビジネスパーソン、内定者ともに「正当な評価をしてくれる」が1位だったが、内定者は同率で「親しみやすく相談しやすい」も1位となった。

   一方、ビジネスパーソンは「適切なアドバイスをしてくれる」が2位。さらに、上位ではないものの「経営層や上司にも意見してくれる」ことが、内定者より16.1ポイント多かった。反対に、「キャリアを気にかけてくれる」ことに対しては、内定者がビジネスパーソンより12.7ポイント多かった。

   RRIは、働いているからこそ感じるビジネスパーソンの「リアル」な期待と、内定者の「感情論」の期待から出るギャップであると推察している。


(ランスタッド・リサーチインスティテュート調べ)
(ランスタッド・リサーチインスティテュート調べ)

   また、「理想の上司像」では、1位はビジネスパーソン、内定者とも「人として尊敬できる」だったが、2位はビジネスパーソンが「決断力がある」、内定者は「仕事への熱意がある」となった=別表参照

   また、内定者の5位には「プレーヤーとしての能力に秀でている」(24.7%)、6位に「自分の目指したいロールモデルである」(23.8%)との回答が続き、ビジネスパーソンに比べて10ポイント以上多かった。ここでも「実務的なメリットを享受したい」ビジネスパーソンと「より感情的な部分を求める」内定者とに別れた。

   RRIは、「こうした結果は時代の変遷によるものではなく、実際に働いてみると、上司に求めるものが変わってくることが現れている」と推察している。

   一方、上司の年齢は、ビジネスパーソン、内定者ともに「同い年もしくは年上がいい」が最多。ビジネスパーソンが89.4%、内定者が96.1%だった。

   「年上がいい」理由は、ビジネスパーソン、内定者ともに「自分よりも経験があるから」が1位。2位は「年上からの指示のほうが受け入れやすいから」。「それが社会の通例だから」は、意外にも内定者がビジネスパーソンの約2倍の割合となった。

女性ビジネスパーソン「なんとなく同性の上司はイヤ」

   上司の性別では、ビジネスパーソン、内定者ともに半数以上が「性別はどちらでもいい」と答えたが、両者とも男性上司を求める傾向が根強いことがわかった。

   そうしたなか、「男性上司がいい」と答えた女性の理由が、おもしろい。女性のビジネスパーソンは「なんとなく同性の上司が嫌だから」が1位。2位は「同性よりも頼りになりそうだから」のほか、「勤務先に同性の上司が少ない」との答えが目立った。

   一方、女性の内定者では、1位の「同性よりも厳しくなさそう」のほか、 25.0% が「職場でもときめきを感じたい」と答えた。すでに働いているからこそわかるビジネスパーソンの「リアル」と、あくまでも「理想」を描く内定者の「感情論」とのギャップが見られた。

   また、「勤務先を選ぶ基準で大切にしていること」という問いには、ビジネスパーソン、内定者ともに順位は違うものの、「社員がいい雰囲気で働いている」「やりがいのある仕事ができる」が上位にあがった。「超売り手市場」といわれるなか、「基本給与レベルが高い」「業界上位である」「業績が安定している」を抑えた。

(ランスタッド・リサーチインスティテュート調べ)
(ランスタッド・リサーチインスティテュート調べ)

内定者から「社会の通例だから」と回答「少し残念......」

   「勤務先の環境に望むもの」では、ビジネスパーソン、内定者とも「有給休暇のとりやすさ」が圧倒的だった。トップ3に「フレックスタイム制度などの柔軟な勤務体系」が選ばれた一方で、柔軟な働き方を阻むものでは、ビジネスパーソンからは「多様な働き方を受け入れる文化」への支持が多く集まったのに対して、内定者の特に男性からは「インフラ面の充実」をあげる声が多く聞かれた。両者の意識に、ギャップがあるようだ。

   RRIの中山悟朗所長は、

「時代が変化するなか、今回のRRI調査では、『年上』や『男性』上司を求める理由に、内定者から『社会の通例だから』という回答が、一部社会人より高い割合であげられたことを少し残念に思います。新しいサービスや商品は若者から広がっていくのが今のトレンドであり、社会人経験がなくても独自の感覚でビジネスをリードすることは可能なのです。『平成最後』の新卒内定者が、社会の通例に臆することなく、ビジネスの世界に新しい風をもたらしてくれることを期待しています」

   とコメントした。

   なお、「ビジネスパーソンへの理想の上司などに関する調査」は、20~69歳までの一般企業に勤務する正社員・契約社員および公務員、団体職員を対象に、2018年8月10~12日に実施。サンプル数は1800人。

   また、「内定者への理想の上司などに関する調査」は、2019年の新卒入社内定者(20~29歳)を対象に、9月13日~17日に実施。サンプル数は、100人。いずれも、インターネットによるアンケート調査。

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