2024年 4月 20日 (土)

「バカ上司」の悩みはコレを読んで吹き飛ばせ! 「上司本」ランキング発表

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   「パワハラ上司」や「クラッシャー上司」という言葉が珍しくなくなった。部下の心の不調の7割は、上司との人間関係が原因といわれる。

   そんななか、書籍の総合サイトがよく読まれている「上司」に関する本のランキングをまとめた。上司に読ませるか、部下が読むか、日頃のストレスも吹き飛ぶ「職場コミック本」も含めて紹介しよう。

  • 『美人女上司滝沢さん』
    『美人女上司滝沢さん』
  • 『腐男子社長』
    『腐男子社長』
  • 『上司が壊す職場』
    『上司が壊す職場』
  • 『女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする』
    『女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする』
  • 『美人女上司滝沢さん』
  • 『腐男子社長』
  • 『上司が壊す職場』
  • 『女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする』

圧倒的な1位は『上司が壊す職場』

   このランキングを発表したのは、丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店などの店舗とインターネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店の「honto」(ホント)だ。「上司」に関する本を、上司世代に当たる40代、50代と部下世代に当たる20代、30代の男女に分けて、売り上げ上位10位までを選んだ。

   その結果、20代、30代女性以外の男女世代に圧倒的に読まれており、総合1位に選ばれたのが『上司が壊す職場』(見波利幸著、日本経済新聞出版社)。日本メンタルヘルス講師認定協会代表理事の見波利幸氏が、産業カウンセラーとしての経験をもとに、部下の心を折り、追い込む上司の特徴とその対処法を解説している。

   見波氏によると、働く人の心の不調の7割は上司のキャラクターが原因だ。そして「危険な上司」を次の4タイプに分けて対処法を説く。

(1)周囲が目に入らず、部下の感情がくみ取れない「機械型」。

(2)部下の些細な一言で突然逆上する、典型的なパワハラの「激情型」。

(3)部下より自分が脚光を浴びたいと、手柄を横取りする「自己愛型」。

(4)部下をあくまで自分の出世の道具として利用する「調略型」。

   彼らに共通しているのは、自分に問題があるという自覚もなければ罪悪感もなく、悪いことはすべて他人のせいとする、極端に「自己中心的」な考え方。あなたの上司に思い当たる人はいないだろうか。

若い女性は「女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする」

   一方、20代・30代女性がトップに選んだのは『女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする』(前川由希子著、ポプラ社)。著者の前川氏は、組織活性化コンサルタント。さまざまな業種のリーダーと面接する中で「残念なリーダー」に共通点があることに気づいた。それは「女性から支持されない」ということだ。

   コミュニケーションを大切にする女性は、組織活性化の要。その女性たちから嫌われるということは、男性の部下ともうまくいっていない証拠。原因は「話を聴かない」こと。話の途中で口を挟み、結論を言ってしまうため部下が萎縮し、アイデアを出さなくなる。部下を萎えさせる上司の実例を挙げながら、円滑な人間関係をつくるコミュニケーション術を紹介する......。

   ちなみに、男女各年代別のランキングを5位まで紹介すると――。

【20代、30代女性】

1位:『女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする』

2位:『一流の上司、二流の上司 部下に「好かれる」な、「信頼」されよ』(吉越浩一郎、三笠書房)

3位:『心を折る上司』(見波利幸、KADOKAWA)

4位:『最強の働き方』(ムーギー・キム、東洋経済新報社)

5位:『上司が壊す職場』

【20代、30代男性】

1位:『上司が壊す職場』

2位:『上司の「いじり」が許せない』(中野円佳、講談社)

3位:『最強の働き方』

4位:『社内評価の強化書』(森中謙介、三笠書房)

5位:『マンガでわかるゲーム理論 なぜ上司は仕事をサボるのか?』(ポーポー・ポロダクション、SBクリエイティブ)

【40代、50代女性】

1位:『上司が壊す職場』

2位:『心を折る上司』

3位:『「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方』(加藤光一、KADOKAWA)

4位:『上司の「いじり」が許せない』

5位:『クラッシャー上司』(松崎一葉、PHP研究所)

【40代、50代男性】

1位:『上司が壊す職場』

2位:『心を折る上司』

3位:『メールに使われる上司、エクセルで潰れる部下』(各務晶久、朝日新聞出版)

4位:『上司の「いじり」が許せない』

5位:『「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方』

本の達人は『はじめて部下ができたときに読む本』

   ところで調査では、「honto」のブックキュレーター(本選びの達人)も「職場の人間関係をスムーズにする」ためのオススメの上司本を紹介している。まず、どう接するのが正解なのか、上司が部下との関係に悩んだときに読むならコレだ。

1位:『はじめて部下ができたときに読む本』(千田琢哉、廣済堂出版)

   部下との仕事の進め方や考え方でもめたとき、「どうしてわかってもらえないのだろう」と思うことがある。この本では「やっかいな部下は昔のあなた」とアドバイスする。後輩への接し方だけでなく、自らが上司として成長していくための鍵となる珠玉の言葉が満載された一冊。

2位:『なぜあのリーダーに人はついていくのか』(中谷彰宏、ダイヤモンド社)

   「どうしたら部下に信頼される一流のリーダーになれるのか」そんな問いの答えは、この本を読めばわかる。部下を引っ張っていく立場になったが、嫌われたくないから本音を言えない......。上司として部下との接し方に不安を感じている人の背中を、「大丈夫」とやさしく押してくれる一冊。

3位:『好かれる女性リーダーになるための五十条』(有川真由美、集英社)

   アパレルショップの店長などを務めた著者による、女性に向けたリーダー論。女性の視点から、部下を率いるリーダーとしてどう振る舞えばいいのかが紹介されている。結果を出すことはもちろんだが、人間的に好かれる上司になることがポイント。部下との関係に悩む女性リーダーに、手に取ってもらいたい一冊。

「巨乳美人上司」や「腐男子社長」がいるとうれしい

   また、「こんな上司が欲しかった!」という部下の立場から、仕事のストレスも吹き飛ぶオモシロ職場コミックを。あり得ないだろうが、こんな上司がいたらうれしいユーモラスな内容ばかりだ。

1位:『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』(町田粥、MFCジーンピクシブシリーズ)

   勤続3年目のOLであるマミは、10歳ほど年の離れた主任のマキから呼び出しを受ける。叱られるかと思いきや、同じジャンルのオタクだと告白され、意気投合。社内でも2人きりの時はオタ話で盛り上がり、他の同僚が現れたら即座にキャリアウーマンと後輩OLに擬態するギャップが笑える。

2位:『美人女上司滝沢さん』(やんBARU、KADOKAWA/富士見書房)

   美人で巨乳な滝沢京子はマジメだが、少しドジな所がある魅力的な上司。滝沢の仕事ぶりを、新入社員・武田の視点から4コマ漫画形式で描く。巨乳を扱いきれておらず、またその大人っぽい容姿とは異なるピュアな態度を示す滝沢に心のときめきを止められない武田に共感するはず。

3位:『腐男子社長』(カエリ鯛、ピクシブエッセイ)

   腐男子である社長と、その秘書の日常が描かれたコミック。オタク用語を駆使して仕事の連絡をし、つまらない会合では隠れて萌え話をするなど、2人のコンビネーションが抜群で読んでいて微笑ましくなる。部下に思いやりを持ち、ユーモアを忘れない社長の人柄はまさに理想の上司と言わざるを得ない。

   なお調査は、hontoサービス各書店などで購入された書籍の販売データをもとに「上司」という言葉が入る本をランキング集計した。集計期間は2018年1月~9月。10月16日の「ボス(上司)の日」にちなみ、2018年10月11日に発表した。

(福田和郎)

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