2019年 2月 24日 (日)

まだ何もしてないの? なかなか資産運用をはじめられない人のあるある(J.D.POWER)

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   2019年のスタートにあたり、「今年こそ、お金を貯めよう、増やそう!」と目標を立てた人が多いことは前回のデータから、わかった。あわせて、資産運用で儲かっている人が年々増えていることもデータから読み解けた。

   とはいえ、興味があってもなかなか「はじめの一歩」が踏み出せない。今回はJ. D. Powerが、そんなアナタの背中を押す「お手伝い」をしてみたい。

  • 儲かっている人は増えている……
    儲かっている人は増えている……

3人に1人が資産運用開始時の「壁」を乗り越えた

   世界中で顧客満足度(Customer Satisfaction=CS)の調査をしているJ. D. Powerでは、2011年から資産運用を行っている人を対象とした「資産運用顧客満足度調査」を実施している。今回は、この調査に加え、資産運用に興味・関心のある人の実態を調べた「資産運用意向者調査」の2つの調査結果から、資産運用に興味がありながら、なかなか「はじめの一歩」が踏み出せない人たちにとって、いったい何が障害になっているのか、解き明かしていきたい。

   これから読者のみなさんに、質問をしたい。

「アナタが資産運用を始めるにあたり、一番困っていることはいったい何ですか?」

   アナタはこのうち、いくつ当てはまっただろう。一つ、二つ、あるいは全部当てはまる人もいるかもしれない。しかし、ここで問題なのは、アナタが「困っている」ことに対して、どう向き合い、考え、行動したかということだ。

   仮に、日本の投資可能人口を20歳以上としたとき、(1)すでに現在資産運用を始めている人(2)今後やってみたいと考えている人(3)以前やっていたがやめてしまった人(4)まったく興味・関心がない人――は、それぞれどのくらいの割合でいるだろうか。

   J. D. Powerの調査によると、およそ3人に1人がすでに資産運用を始めており、「今後やってみたい」と考えている人は13%いることがわかっている=図1参照

(図1)資産運用実施率
(図1)資産運用実施率

   もしアナタが少しでもこの、「今後やってみたい」に当てはまるとするならば、次のデータは必見だ。

アナタと同じタイプの人はこんなことを考えている?

   「今後、資産運用をやってみたい」と考えているアナタに、質問します。

   アナタの現在の状況(ステップ)は、以下の4つの状況のどれに当てはまりますか。

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   (1)を選んだあなたと同じタイプの人は、今こんなことを考えている。

   なぜ自分が資産運用に興味を持ったのか、じつはよく覚えていない人が多い。

   ただし、周囲の人が現在の給料や将来の年金の話をしているのを聞くにつけ、なんとなく不安を感じ、何か始めなくてはと漠然と考えている。興味があるのは、なんといってもすぐに利益がでそうなFX(外国為替証拠金取引)。なかなかお金が増えそうにない投資信託にはあまり興味がない。人には言えないが、自分が企業型確定拠出年金、個人型拠出年金に加入しているかどうかもよくわからないし、どうやって把握するのかもわからない。

   (2)(3)を選んだあなたと同じタイプの人は、今こんなことを考えている。

   日々チェックしている経済ニュースを見ていて、資産運用を始めるのは早いほうがよいというから、タイミングは今だろうと考えている。

   周囲の話を聞いてみると、わりと成功体験が聞こえてきて刺激を受けている。投資信託も不動産も、国債も外貨預金も、金融商品に対しては、あれこれ興味があってどれにしようか迷っている。でも、いろいろ調べているうちにどれが自分に合うのかよくわからなくなってしまう......。しかも企業型確定拠出年金、個人型拠出年金いずれも加入していない。

   だからこそ、自分で何とか資産を増やさなくては! と焦ってもいる。

   (4)を選んだあなたと同じタイプの人は、今こんなことを考えている。

   口座開設手続きは、何となく勢いでクリア。運用や投資の仕組みを自分なりには研究したつもり。とりあえずスタートするために必要な知識は得たし、具体的な運用実績の事例もみて、イメージもできた。興味があるのは、なんといっても投資信託。たぶん少し中長期的に保有してゆっくり増やすのがいいだろうと思っている。企業型確定拠出年金、個人型拠出年金のいずれもすでに加入している。これから始める資産運用は、それに上乗せして将来に備えるため、と考えている。

   どうだろう。資産運用に対するアナタのポジションが、いくらかはっきりしてきたのではないか。アナタと同じような状況(ステップ)の人たちが考えていることが、少し垣間見えたはずだ。

まず、自分が置かれている状況を知る

   では、アナタと同じ状況(ステップ)に置かれている人はどれくらいいるのか――。(1)~(4)に当てはまる人が、それぞれ何割ずついるのか表したのが下の図表2だ。

興味があっても何もしていないが約7割!(図表2:資産運用に興味がある人の現状)
興味があっても何もしていないが約7割!(図表2:資産運用に興味がある人の現状)

   じつは、(1)の「興味・関心はあるものの何もしていない」人が、最多で67%もいる。次に多いのは、(2)の「自分なりに情報収集だけはしている」で19%。これらの合計が、なんと9割を占めているのだ。

   もう、おわかりだろう。資産運用そのものに興味・関心がありながら、じつは9割の人がぼんやりと一人で情報収集をしているだけで、ほとんど行動に移していないのだ。

   ちなみに、残りの1割の人は「口座開設のために金融機関に資料を請求した」人が4%足らず、さらに「投資用口座の開設手続きを完了した」、あとはいざ! 始めるだけという人は9%いた。

   ただ、注意しなければならないのは、ここまでしても実際にはまだ「資産運用を始めていない」という事実だ。アナタと同じような人は、山のようにいる。まずは自分が置かれている状況を知ることが「はじめの一歩」なのだ。

本社は、米国カリフォルニア州。顧客満足度(CS)調査、コンサルティング、CS向上教育・トレーニングの専門機関。独自のインデックス・モデルを使って顧客満足や顧客経験の構造を明らかにして正確に測定・指数化する。世界の17 のオフィスで、750人以上のアナリスト、統計専門家、エコノミスト、コンサルタント、消費者行動のエキスパートからなるチームを組成。インドや日本、中国、シンガポールなどのアジア圏のほか、北米、豪州、ドイツ、英国など、世界中で顧客満足に関わる情報を消費者と企業に提供する。
調査対象は、自動車、金融、保険、携帯電話、ホテルのほか、ITソリューション、OA機器、自動車部品など多岐にわたる。
http://jdpower-japan.com/about/
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