2019年 7月 24日 (水)

トルコ移籍「シンジ」の鮮烈デビュー 2発のゴールに独ドルトムントの心境は?(井津川倫子)

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   サッカーのトルコ1部リーグ「ベシクタシュ」に移籍した元日本代表の香川真司選手が、初出場でいきなり2得点をマークして、鮮烈デビューを飾りました。

   後半36分に投入された香川選手は、たった3分間で2ゴールを決める「神技ぶり」を披露。香川選手の活躍に世界中が絶賛したのですが......。

  • 香川選手の活躍に古巣は……(写真はドイツ バイエルン州)
    香川選手の活躍に古巣は……(写真はドイツ バイエルン州)

シンジは「クレイジー」な「マジシャン」!

   ドイツ・ブンデスリーガのドルトムントから期限付き移籍をした香川真司選手は、途中出場をしたデビュー戦でいきなり2ゴールを決めて、世界中のメディアをあっと驚かせました。

   Shinji Kagawa made Super Lig history

   (香川真司選手は、スュペル・リグの歴史をつくった)

※Super Lig(スュペル・リグ):トルコプロサッカーリーグ

※make history:歴史をつくる

   Shinji Kagawa had a dream debut with Besiktas

   (香川真司選手は、ベシクタシュで夢のようなデビューを果たした)

※have a debut:デビューする

   Shinji Kagawa made an immediate impact for his new club

   (香川真司選手は、新しいクラブで、瞬時に衝撃を与えた)

※make an impact:衝撃を与える

※immediate:瞬時の、即刻

   残り時間わずかで途中出場をして、たった3分間で見事2ゴールを決めた衝撃は、さすがに目が肥えたサッカーファンでも度肝を抜かれた様子。現地トルコだけでなく、過去に香川選手がプレーをしてきた英国やドイツ、さらにインドや南米といった世界中のメディアで華々しく報じられました。 

   「make history」(歴史をつくる)、「have a dream debut」(夢のようなデビュー)、「make an immediate impact」(瞬時に衝撃を与えた)などの見出しが躍り、センセーショナルなデビューの衝撃度が伝わってきます。

   香川選手の衝撃デビューを喜んだのは、メディアだけではありません。

   ベシクタシュは公式SNSで、香川選手のことを「Magician」(魔法使いだ)と称賛し、ドルトムントの元同僚でドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン選手は、「Shinjiiiii, you're crazy」(シンジ~、おまえはクレイジーだ)と、ツイッターで喜びを爆発させています。

   ドルトムントの幹部でさえ、「Shinji is not only an outstanding football player, but also a great friend of our club」(シンジは、傑出したサッカー選手であるだけでなく、我々にとって偉大な友人だ)」とコメントしていて、期限付きとはいえ移籍を惜しんでいるような気配が漂ってきます。

   いずれにしても、香川選手をめぐる報道や仲間からのメッセージには、ほのぼのと暖かい愛情を感じます。世界の「愛されキャラ」なのですね。

香川選手は「寵愛」を失った?

   私がおもしろいと思ったのは、香川選手の鮮烈デビューを報じる一方で、ドルトムントからトルコのチームに期限付き移籍をした理由を、次のように断定しているメディアが多かったことです。

He has fallen out of favor with Dortmund coach Lucien Favre and joined Besiktas

(彼は、ドルトムント監督のリュシアン・ファーヴル氏の寵愛を失い、ベシクタシュに移籍した)

※fall out of favor with~:~の寵愛を失う

   香川選手は、2018年に監督に就任したファーヴル氏の構想から外れたため、試合出場の機会に恵まれなかったと報じています。

   ドルトムントではベンチを温めていることが多かった香川選手が、新天地で出場機会を得たとたん、それまでのうっぷんを晴らすように活躍するとは、何とも皮肉なものです。ファーヴル氏に見る目がなかったのか......。そう匂わせるような報道に、思わずくすりと笑ってしまいました。

   では、「今週のニュースな英語」は、「fall out of favor」(~の寵愛を失う、嫌われる)から、「out of favor」(人気を失う、嫌われる)を使った表現を取り上げます。

   まずは、ビジネスの場面で使える「fall out of favor」を使った表現から。

   I felt I had fallen out of favor with the boss.

   (私は、上司に嫌われているような気がした)

   「fall」の代わりに、「lose」「go」といった動詞も使うようです。

   lose a person's favor(人の引き立てを失う)

   go out of favor(人気がなくなる)

   「out of favor」の後に続く名詞を変えると、いろんな言い回しができます。

   out-of-favor stocks(不人気株)

   out-of-favor leaders(人気がないリーダー)

   それにしても、当のファーヴル氏は今回の香川選手の鮮烈デビューをどう見ているのでしょうか。香川選手にとって、ファーヴル氏に「back in favor」(再び気に入られて)古巣に戻ることが幸せなのか、新天地で活躍する道を選ぶのか。香川選手のプレーに注目です。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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