2024年 4月 25日 (木)

美容皮膚科医が警鐘! そのヘアケアで大丈夫? シャンプー、リンスの落とし穴(気になるビジネス本)

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   私たちにとって、美容は大きな関心ごとです。世の中には美容に関する、多くの情報があふれていますが、間違っているものが少なくありません。消費者が知っておくべき情報が届いているとはいえないのです。

   自身が20年間肌荒れに悩んだ美容皮膚科医の菅原由香子さんは、医学的な観点で研究を続けた末に、肌荒れを克服しました。そのノウハウをまとめた一冊です。菅原さんに、聞きました。

「化粧いらずの美肌になれる3つのビューティケア」(菅原由香子著)三笠書房
  • その美容情報、もしかしたら「間違い」かも……
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オススメしたい「手づくり」化粧品

あなたのスキンケア、ヘアケアは大丈夫?(写真は、美容皮膚科医の菅原由香子先生)
あなたのスキンケア、ヘアケアは大丈夫?(写真は、美容皮膚科医の菅原由香子先生)

   菅原由香子さんは、間違ったヘアケアが多いと指摘。シャンプー、リンス、トリートメントに含まれている成分は、皮膚にとって刺激が強すぎるからだという。そのため、無添加で発泡剤などが含まれていない、固形石けんでの洗髪を推奨している。

「石けん洗髪を始めて1か月ほどはベトベトして、頭皮の臭いが気になるかもしれません。シャンプー洗髪を続けてきた頭皮は、毎回必要な皮脂まで流されていたため、流れた分を補うために皮脂を出す力が強まっているのです。しかし、石けん洗髪を続けていると、皮脂を分泌する力が弱まり、ベタつきも臭いもなくなってきます。
さらに、皮脂の分泌量が減るので毛穴が詰まりにくくなり、髪の毛にハリやコシが出てきます。リンスは薬局・薬店で売られているクエン酸を使用します。クエン酸はお肌に傷がある時にはヒリヒリしますが、害はありません」

   
菅原さんは、そう説明した。

   また、最近は自然化粧品が流行っているが、菅原さんは「手づくり」化粧水を推奨しており、自身もつくっている。そのつくり方を聞くと――。

「つくり方は簡単です。水にグリセリンを溶くだけで化粧水ができあがります。お肌は弱酸性にすることで健康が保たれるので、クエン酸を加えて弱酸性にすると、なおよいでしょう。水は精製水を使用することが好ましいですが、浄水器を通した水道水でも十分です。
ただ、決してアルカリイオン水や酸性水は使わないでください。保湿力が足りないと感じるようであれば、ヒアルロン酸を加えます。このようにしてつくった化粧水は、1週間以内に使い切ってください。日数がたつと雑菌が繁殖してしまいますから」

   
菅原さんは、「手軽につくれる」とオススメする。

美肌のための「睡眠のゴールデンタイム」がある!

   さらに、菅原さんは化粧品以外でも、肌のために気をつけたほうがよいことがあると指摘する。

「1日の疲れを取ってくれる風呂は、至福のひと時です。最近では湯船にきれいな色をつけて素敵な香りがする入浴剤が増えています。しかし、入浴剤の成分は毒素成分です。今でも、清涼飲料水や駄菓子などに使用されているものがありますが、それらの多くは欧米諸国では自主規制対象商品になったものが少なくありません。
湯船に浸かっている間に皮膚を破壊してアレルギーを引き起こしたり、発がん性が高まったりする可能性があります。湿疹がある人やお風呂上がりにカラダがかゆく感じる人は、入浴剤が影響している可能性があります。入浴剤を入れたいなら、天然の塩だけを入れるようにしてください」

   気をつけなければ、いけないものが身近に蔓延している。入浴のほかにも、気にしたほうがいいのが「睡眠」。菅原さんは、

「見落としがちなのが、睡眠の効能です。良質な睡眠は、栄養と同じくらい大切です。特に『睡眠のゴールデンタイム』といわれる午後10時から午前2時は、美肌のためにも健康のためにも寝ていたほうがよい時間帯です。同じ睡眠時間でも、このゴールデンタイムに寝るか寝ないかは大きな違いになります。寝る前には刺激物の摂取を避け、軽いストレッチやヨガなどでリラックスしてから、自分に合った寝具で寝るように心がけましょう」

   また、年齢を重ねるとともに肌が劣化するため、トラブルが起きやすくなる。年齢や肌の状態に適したスキンケア方法をマスターしよう!

   今回、取材にご協力いただいた美容皮膚科医の菅原由香子さんに、御礼申し上げます。(尾藤克之)


菅原 由香子(すがわら・ゆかこ)
美容皮膚科医
1970年、北海道旭川市生まれ。弘前大学医学部を卒業後、札幌医科大学皮膚科、美容外科美容皮膚科勤務を経て、岩手県一関市にすがわら皮膚科クリニック(現・菜の花皮膚科クリニック)を夫とともに開業。大学時代から20年以上肌荒れに悩み、肌荒れの原因が化粧品に含まれる添加物や、化粧品の使い方にあることを突きとめる。さまざまな化学物質を自らの顔につけ実験することを数年繰り返して、肌に悪い成分を一切含まない完全無添加の化粧品を開発した。
ウェブサイトの運営ほか、情報サイトで記事監修、コラム執筆などでも活躍する。


尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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