2019年 12月 7日 (土)

「知らない」は通用しない 「キャッシュレス」はビジネスの大きなパラダイムシフトだ(大関暁夫)

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キャッシュレスが生む新たなビジネスの可能性

   給与は月給制が当たり前なわけですが、それには理由があります。

   現金支給の時代は給与を現金で振り分ける手間がかかると言うことや、銀行振込でもなお給与計算や振込手数料の問題があって、特殊なケース以外は月1回払いが適当であるとされてきました。これは雇用者側の都合でもあります。

   しかし、被雇用者側の都合で考えるなら、その日働いた分は即日支払ってもらったほうが間違いなくいいのです。給料を後先考えずに使いすぎて、給料日を指折り数えるなどということもなくなるわけですから。勤怠データがタイムカード連動でデジタル化されている現在の環境なら、日給制は十分実現は可能なのです。

   多くの労働者が日給制に移行するなら、サービス利用料や物品購入額の日払い分割制度などで手軽に利用、購入できるような、日払い給与を前提とした新しいビジネスも多く生まれる可能性を秘めているといえます。

   視点を変えれば、習慣上現金を当たり前としてきたようなもの、たとえばお祝い事のご祝儀や葬式の香典などの金銭のやり取りも、現金を伴わない新たなサービスの下で扱われるようになり、プライベートでもビジネスでもさまざまなビジネスが生まれる可能性を否定できません。

   現実に、キャッシュレス化が進んでいる英国では、子供の小遣いを専用カードにスマホ操作によりデジタルで入れて、日々の消費金額や、どこの店で何を買ったかの確認、あるいは好ましくないと親が考える店で買い物ができないように利用不可の店舗の指定など、親が管理できるお小遣いカードが普及しています。

   日本でも、今は現金以外に常識的にあり得ないと思われるものでも、一気にデジタルへ移行する可能性は大いにあるのです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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