2019年 7月 24日 (水)

学習塾もない...... 県内で2番目に小さい村が「学力日本一」に(気になるビジネス本)

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「つぶやく」の意味は「タニシを焼く」

   いまでは子どもの高い学力で知られるようになった秋田県だが、平成の学力テスト以前、1956年(昭和31年)に初めて実施された一斉学力調査では成績はまったく振るわなかった。本書によれば、秋田県はその後、学力向上に懸命に取り組み、平成の学力テストでその努力が実を結んだものという。

   秋田銀行系列のシンクタンク、秋田経済研究所の機関誌「あきた経済」(2017年5月号)のコラムで、あきた文学資料館名誉館長、北条常久さんは「昭和31年当時、学力最下位であったものが、60年後の今日、最上位になるものだろうか」と、そのナゾ解きを行っている。

   昭和31年の問題を確認した北条さんの結論は「都会と地方の学力差は明確になったが、それはとりも直さず文化、生活の格差でもあった」というもの。たとえば国語の問題で「つぶやく」の意味を問う問題に対し「タニシを焼く」と回答した秋田県の生徒がいた。また「文法の問題では『くつづれができた』の『づ』という仮名の正否を問う問題があったが、地方ではまだ靴を履かない子どもが多かった時代ではなかったか」と疑問を呈す。「小学生の算数では、時計秤の目盛を読む問題があったが、当時の秋田は棒秤で時計秤を見たことがない子どもも多かったに違いない」とも。

   秋田県の子どもたちの学力の向上は、学習法の創意工夫による成果が、都会と地方の文化、生活の格差解消により加速したからに違いない。

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「『学力日本一!』秋田県東成瀬村のすごい学習法」
主婦の友社編
主婦の友社
税別1300円

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