2019年 7月 16日 (火)

掃除機は何台? 大富豪ダイソン氏「サクッと現金払い」で買ったマンションのお値段(井津川倫子)

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   「発明王」として知られる英国の家電メーカー「ダイソン」の創業者で、大富豪のジェームズ・ダイソン氏(72)が購入した豪華マンションが「凄すぎる!」と話題になっています。

   シンガポールの中心地に立つ超高層ビルで、広さはなんと2万1000平方メートル! しかも、推定価格7380万シンガポールドル(約59億円)の物件を、現金で「サクッと買った」というのですから、驚きです。

  • ダイソン氏がシンガポールに買った豪華マンションのお値段は?
    ダイソン氏がシンガポールに買った豪華マンションのお値段は?

59億円の豪華ペントハウスに「snap up」

   「吸引力が落ちないただ一つの掃除機」のキャッチコピーで有名な「ダイソン」創業者のジェームズ・ダイソン氏が、シンガポールの中心地タンジョン・パガー・センターの超豪華ペントハウスを購入したことが、シンガポール国土庁(SLA)の登記簿から明らかになった、と報じられました。しかも、「どうやら現金で支払ったらしい」と、騒然となっています。

British billionaire Dyson snaps up Singapore's priciest penthouse
(英国人億万長者のダイソン氏が、シンガポールで最高級のペントハウスを「サクッと」購入した)
snap up:パクッと飛びつく、すぐに購入する
priciest:最も高価な

Billionaire inventor James Dyson likely paid cash for the .8 million ultra-luxe penthouse
(発明王で億万長者のジェームズ・ダイソン氏は、7380万シンガポールドルの超豪華ペントハウスを現金で購入したようだ)
likely:~のようだ、らしい

   報道によると、ダイソン氏の新居となる「超豪華ペントハウス」は、シンガポール最高層のビルの62階から64階を占める住宅で、海抜が290メートル。床面積は2万1000平方メートルで、プールや空中庭園、バーや娯楽室を完備。ワインクーラーには600本のワインが貯蔵できるという、何から何まで規格外のスーパー物件です!

   しかも、約59億円を「サクッと」「現金で」払ったらしいというニュースには、さすがに世界中のメディアも驚いた様子。「splash out」「惜しげもなく現金を払った」という見出しもありました。

   「splash(スプラッシュ)」は「液体などが飛び散る、はね散る」という意味ですから、「惜しげもなく現金をばらまいた」というイメージでしょうか。

   「snap up」(パクッと飛びつく)もそうですが、「59億円を現金で購入」の衝撃を伝えるために、メディアが工夫を凝らしてことばを選んでいることが伝わってきますね。

英国の長閑な田舎からアジアのビジネスセンターへ

   かねてから英国のEU離脱推進派としても知られるダイソン氏は、ダイソン社の本部を英国からシンガポールに移管する方針を表明しています。

   もともとプロダクトデザイナーから身を起こしたジェームズ・ダイソン氏。紙パック不要のサイクロン式掃除機や羽のない扇風機に代表されるように、常識にとらわれない「発明」で、人々の暮らしを変えてきました。今でも商品開発に深く関わっているといわれていますが、英国を代表するサクセスストーリーの主人公として、カリスマ的な人気を博しています。

   これまでダイソン社は、創業の地でもあるイギリスのコッツウォルズにある小都市マルムズベリーに本社や研究所などを置いていました。マルムズベリーは長閑な田園風景が広がる田舎の地。英国駐在時に、ダイソン社の新商品発表会には同僚がロンドンからヘリコプターで駆けつけていたことを思い出しました。

   ダイソン氏は、本社の移転に伴ってシンガポールに新居を移すのではないかとも報じられています。いずれにしても、超豪華なお引っ越しになることは間違いなさそうです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「snap up」を取り上げます。「スナップ」は耳慣れたことばですが、「指をパチンとならす」「パクッと飛びつく」「さっさと奪い取る」といったイメージを伝える場面で応用できます。

Don't snap up a bargain.
(バーゲン品に飛びつかないで!)

Early birds snap up the best buys.
(早く来るお客が一番のお買い得品をさらっていく)

This movie has been snapped up at a box office.
(この映画のチケットは飛ぶように売れている)

   ダイソン氏の「サクッと現金払い」で購入した豪華ペントハウスがお買い得品かどうかは、今後のダイソン社の業績によって評価されることでしょう。英国の田園風景からアジアのビジネスセンターに本拠を移してどんな「新発明」が産まれるのか。ダイソン製品ファンとしては楽しみで仕方ありません。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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