2020年 10月 29日 (木)

「ウチの経営者は常識を外れている」芸人にそう思わせた吉本興業の時代錯誤な「親子」関係(大関暁夫)

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会社が理不尽なんだから「闇営業」程度は問題ない?

   今回の吉本興業の問題は、「同業他社に比べたギャラの安さ」「業界常識を逸脱した会社と芸人の取り分比率」といったことの積み重ねが、芸人から見て「ウチの会社、ウチの経営者は常識を外れている」と考え、理不尽を感じるようになります。

   そんな状況下でルール違反の「闇営業」案件が来たとしても、会社も平気で理不尽をしているのだから所属芸人の自分が「闇営業」程度の理不尽をしたって問題なかろう、そもそも会社の理不尽が原因なのだから、と思っても不思議はないのです。

   本件で芸人たちに、相手が反社会的勢力かもしれないという「闇営業」リスクに対する意識はあったかもしれませんが、すべては会社の理不尽の前にかき消されてしまった、そんな顛末なのではないかと思わされます。

   吉本興業の「闇営業」をめぐっては、この問題検証の過程において、岡本昭彦社長のパワハラがあったという芸人側からの告発もあって、新たな展開に入っていますが、すべての根源は企業経営者の常識の欠如が引き起こしたことと言えます。

   経営者の常識の欠如は組織・メンバーの不信感を生み、さらには理不尽を感じるところとなれば求心力を失うばかりでなく、組織のブラック化やコンプライアンス意識の欠如にもつながるということを、改めて強く認識させられる一件であると感じています。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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