2019年 11月 20日 (水)

高級ブランドLVMHの米ティファニー買収 株価上昇でわかった「マーケット英語」はカンタン!(井津川倫子)

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   フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが、米国の高級宝飾ティファニーに対して買収を打診! 直後にティファニーの株価が急騰するなど、マーケットを揺るがしています。

   高級ブランド界の「巨人」はなぜ、ティファニーを狙うのか。果たして買収は成功するのか......。旬のニュースから、「会話」で使えるアウトプットな英語をお伝えする第2弾は、「ティファニー買収劇」です。

  • 仏ルイヴィトンが米ティファニーを買収!?(写真は、フランス・パリ)
    仏ルイヴィトンが米ティファニーを買収!?(写真は、フランス・パリ)

「ヴィトン傘下」で、ティファニー株が急騰!

   ルイ・ヴィトンを筆頭に、欧州の高級ブランドを束ねる「巨人」LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが、ティファニーに対して巨額の買収を打診したことが明らかになりました。買収提案額はなんと145億ドル(約1兆6000億円)! 成功すれば、高級ブランド界の枠組みを塗り替えることになる大型案件に、マーケットが騒然となっています。

   「ティファニー買収劇」を報じるニュースには、会話で使えるマーケット英語が満載です。まずは、一番シンプルな表現から。「主語+動詞+目的語」のたった3語でも、「世紀の買収劇」を伝えることができます。

LVMH offers to buy Tiffany
(モエヘネシー・ルイヴィトンが、ティファニーに買収を提案している)
offer:提案する
buy:購入、買収
offer to buy:買い提案、買収提案

   「買収」「takeover」も使いますが、「buy」のほうが簡単で覚えやすいでしょう。これだけでも十分に意味は通じますが、さらに提案額などの情報を追加してみます。

LVMH offers to buy Tiffany for .5 billion in cash
(モエヘネシー・ルイヴィトンは、現金145億ドルでティファニーの買収を提案している)
in cash:現金で、即金で

   145億ドルもの大金を、ポンと「現金払い」するとはさすが高級ブランド界の「勝ち組」LVMH。スケールが違います。この「買収」の一報が流れたとたん、ティファニーの株価が30%も上昇しました。

Tiffany Shares jumped 31%
(ティファニーの株価が31%上昇した)
share:株価
jump:(株価が)上がる、上昇する

   報道によると、「喉から手が出るほどティファニーが欲しい」LVMHの足元を見た投資家が、「もっと株価が高くても買うはずだ」と予想してティファニー株に買いが殺到したとのこと。ティファニー側が、より有利な条件を引き出そうとする可能性も指摘されていて、世紀の「買収劇」は簡単には事が進まないようです。

「本命」はティファニーではなく、あのブランド?

   LVMHは、クリスチャン・ディオールやブルガリといった高級服飾や宝飾ブランドだけではなく、高級時計の「タグ・ホイヤー」や「ドン・ペリニヨン」といった酒類など、世界中の高級ブランドを傘下に収めている高級ブランド界の「超巨人」です。

   業績も絶好調で、オーナーのベルナール・アルノー氏は、フランスで一番の大金持ちだといわれています。

   「高級ブランド界の超巨人」で、誰もが認める「勝ち組」のLVMHがなぜ、ティファニーに狙いを定めたのか――。じつは、「本命」は他のブランドだったというから驚きです。

   報道によると、LVMHが本当に欲しかったのは、一族経営のエルメスやシャネルでした。数年前には、シャネルの買収に乗り出したものの失敗。高級時計ブランドの「ロレックス」は上場していないので手が出せない。そんななか、中国との貿易戦争の影響で株価が下がっていたティファニーが恰好の買収ターゲットになった、というのです。

   さらに、米国マーケットに本格的に参入したいLVMHにとって、ティファニー買収は最高の足掛かりになる、という計算も背景にあります。しかも、この「モノが売れない」時代に、宝飾品の売り上げだけは世界的に伸びているというのですから、LVMHとしては何とかしてティファニーを手に入れたいことでしょう。

   当のティファニーは、LVMHからの提案を「吟味している」ことを認めました。

Tiffany confirmed that it is reviewing a proposal from LVMH
(ティファニーは、LVMHからの提案を吟味していると認めた)
confirm:認める
review:見直す、吟味する
proposal:提案

マーケット英語は「jump」と「fall」+前置詞でOK!

   高級ブランドのクールなイメージ戦略の裏で、ドロドロとした買収劇が繰り広げられていることに興味が引かれます。ティファニーもルイ・ヴィトンも高級すぎて、あまりご縁はありませんが、買収劇の行方は野次馬根性で見守っていきたいと思います。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、株価や業績など、マーケット状況を伝える表現をいくつかご紹介します。

   「マーケット英語」と聞くと難しそうなイメージですが、「jump」(上昇する)「fall」(下がる)など簡単な単語で十分伝わりますから、ご安心ください!

Tiffany Shares jumped
(ティファニーの株価が上昇した)

   株価が上昇した理由を「on」を使って追加します。

Tiffany Shares jumped on LVMH takeover bid
ティファニーの株価が、LVMHの買収提案で上昇した)
takeover:買収
bid:提案、案

   次は、売り上げが落ちるという表現です。

Tiffany's sales fell
(ティファニーの売り上げが落ちた)
fell:(fall)落ちる、下がる、の過去形

   売り上げが何パーセント落ちているかを「by」を使って追加します。

Tiffany's sales fell by 3%
(ティファニーの売り上げが3%落ちた)

   さらに、売り上げが落ちている理由を「due to」を使って追加します。

Tiffany's sales fell by 3% due to trade war
(ティファニーの売り上げは、貿易戦争のせいで3%落ちた)
due to:~のせいで、~のために
trade war:貿易戦争

   コツは、「on」や「by」などの前置詞を使って、理由や数値を加えていくことです。難しく考えずに、積極的にアウトプットすることが上達の秘訣です。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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