2020年 10月 26日 (月)

結果を出す「職場の空気」をいかに作り出すか 成長企業に共通の3項目とは?

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   平成の30年間(1989~2019)で時価総額を伸ばした上位10社についてつぶさにみると、それぞれの「職場環境データ」の中に共通して数値が高い項目があった。「風通しのよさ」「20代の成長環境」「社員の士気」といったもので、これらを職場にもたらすのが「OPENNESS(オープネス、開放性)」だ。

   変化の激しい時代を迎えて、企業にとっては「事業戦略」ともども「組織戦略」の重要性が増している。これまでは客観視できなかった「職場の空気」が可視化されつつあるとして、それをビジネスの新指標として活用を唱えるのが、本書「OPENNESS 職場の『空気』が結果を決める」だ。

「OPENNESS(オープネス) 職場の『空気』が結果を決める」(北野唯我著) ダイヤモンド社
  • 会社の数だけある「職場の空気」だが…
    会社の数だけある「職場の空気」だが…
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3つの要素で構成

   「オープネス」は、三つの要素で構成されている。「経営開放性」と「情報開放性」「自己開示性」だ。

   「経営開放性」は、「経営者が社員にどれだけ情報を開示しているか――。取締役らの顔を名前、思想などを、現場のメンバーが認知、理解している割合」。「情報開放性」は、「自分の仕事を意思決定するうえでの十分な情報が容易にアクセスできる状態にある(と感じている)割合」。そして「自己開示性」は、「従業員がありのままの自分の才能を自由に表現しても、他者から意図的な攻撃を受けないと信じている割合」だ。

   企業内部のこうした細部にわたることは、これまではブラックボックス的なもので、経営者の経歴などが有価証券報告書に記載されている程度だった。だが、変動性(Volatility)や不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexty)、曖昧性(Ambiguity)が強まるVUCA(ブ―カ)の時代になって、企業の内外から多角的な判断材料のニーズが高まったきたことを背景に、財務データのように「職場環境のデータ」も可視化されてきている。

   本書で使われているのは、その一つであるオープンワーク社のデータ。320万人の会社員から寄せられた840万件以上のクチコミに基づき、企業の年収、待遇から職場環境までを評価した。『転職の思考法』などの著作でも知られる本書の著者、北野唯我さんは同社とアドバイザー契約を結んでおり、オープネスの発見の手助けを得たという。

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