2024年 4月 19日 (金)

「人に近づき、寄り添う」...... 変わるスーパーマーケットを「体感」できるSMTS 2020「Future Store "Now"」がやって来る

提供:FutureStore”NOW” 2020

   今年も「スーパーマーケット・トレードショー(SMTS 2020)」がやって来る。メインテーマである「『創』ニッポン」を掲げ、その目玉である特別企画展「Future Store "Now"」では、スーパーマーケットの近未来の姿を見ることができる。

   スーパーマーケットを取り巻く環境は常に変化している。少子高齢化や労働力不足、「食」の安心・安全に、最近話題のキャッシュレス決済への対応などのさまざまな課題の解決を、「創る」ためのアイデアとヒントを詰め込んだ。

   会場は、千葉・幕張メッセ。2020年2月12日から14日まで開催する。

  • 近未来のスーパーマーケットを体感できる!(画像は、Future Store
    近未来のスーパーマーケットを体感できる!(画像は、Future Store "Now"2020のイメージ図)
  • 近未来のスーパーマーケットを体感できる!(画像は、Future Store

最新のテクノロジーでおしゃれでワクワクな買い物環境

   2020年の「スーパーマーケット・トレードショー」には、2331社・団体、3599ブースの出展者が集まった。このうち、海外からも20か国、132社・団体(いずれも2020年1月15日現在)が参加。JETRO(日本貿易振興機構)が食品輸出商談会を用意して個別の商談の機会を設けるほか、海外バイヤー向けのコンシェルジュ機能をもったブースを用意して相談に応じる。

   食品スーパーマーケットの「食の安心・安全」に関する情報発信を目的とした特設コーナーを設置。また日本の伝統・伝承を重んじ、地域や質にこだわった作り手の「技」や「想い」を発信する「てづくりNIPPON」では、日本酒や日本ワイン、クラフトビール、焼酎を試飲してもらう。

   地方・地域産品ゾーンの出展商品のうち、「おひとりさま(1人前、少量小分け)」「時短(手間と時間の短縮)」の2つをキーワードにした、約250もの新商品をピックアップして展示する。

横山清会長は「まったく新しい価値を提供するイベントになる」と話す
横山清会長は「まったく新しい価値を提供するイベントになる」と話す

   さらに、今回のSMTSの「目玉」となるのが、「ViViD MARCHE ~人に近づき、寄り添う~」をコンセプトにした「Future Store "Now"」。新鮮で彩り鮮やかな商品と、イキイキとしたお客とそこで働く従業員。最新のテクノロジーで、おしゃれでワクワクするような買い物環境を提供する、近未来のスーパーマーケットの姿を描いた。

   主催する全国スーパーマーケット協会の横山清会長(株式会社アークス社長)は、

「近年は便利なネット通販が成長していますが、『人生100年時代』に、スーパーマーケットは便利なだけではないサービスを、『今』をベースにして創り上げていきます。たとえば、『おいしいリンゴ』を映像で見るだけでなく、近所のスーパーマーケットに行けば、実物を見て触ったり、ひと口齧ってみたりできる。ドローンによる商品配達も、当面の大きな課題でもあるキャッシュレスへの対応も、そうです。変わっていくスーパーマーケットのあり方を、『Future Store "Now"』で垣間見られて体験できるのではないかと思っています。
『Future Store "Now"』は、お客様にとっての『トレジャーアイランド』、『宝島』でありたい。一方で、スーパーマーケットの役員や従業員にとっては問題解決の場でありたい。お客様のエネルギーや意見、さまざまな提案を吸収していく、そんな場所にしていきたいです」

と話す。

   横山会長は、「これまでの延長線上ではない。まったく新しい価値を提供するイベントになるはず」とも。メーカーや流通、小売店に加えて、さまざまな技術をもつ企業が一体となって創り上げる、新しいスーパーマーケットがお目見えする。

地域の健康を支えるのはスーパーマーケット

   エントランスを抜けて、まず現れるのが、「お客様の心と体の健康を食で支える」ウェルネスサポート・ゾーン。「地域の健康を支えるのは、スーパーマーケット」をテーマに、お客の健康状態の把握からはじめてレシピや食材、献立を提案する「健康相談コーナー」や、野菜で健康を推進する新しい訴求方法の紹介コーナー、店舗での発注の効率と消費者にとっての価値を高める青果産直売り場など、実際の店舗で利用シーンが感じられる展示を用意する。

   さらに、働きやすい環境を整えて、「イキイキした働き手をつくる」ために、最新テクノロジーを使った働きやすい職場づくりを提案。快適なリフレッシュスペース(休憩室)や、AIカメラを使った店舗の業務改善・働き方の最適化、「サポートジャケット」による立ち仕事の負担軽減などを提案する。

   お客様にとっても従業員にとっても、親しみやすく、頼りになるスーパーマーケットの具現化を目指す。

   ワクワクして買い物する、買い物本来の楽しさを追求するために設けられたのが、エンターテインメント・ゾーン。テーマは「五感で感じる買い物本来の楽しい売り場」。空間演出や、プロフェッショナル・AI・IoTの活用により、コミュニケーションを活性化できる店舗を提案。「次世代型プロモーションコーナー」や「花のあるくらし」、コミュニケーションラウンジではロボットが淹れてくれたコーヒーでくつろぐ......。性別や年齢などに応じたレシピや献立、オススメ品を紹介してくれたり、タブレット付きのカートでお客ごとにクーポン券を配信したり、商品へ誘導してくれたり。そんな近未来のスーパーマーケットを体験できる。

新しい時代に果敢に挑戦する

   コンビニエンスストアにファミリーレストラン......。「セルフサービス」が当たり前の世の中だが、そもそも日本でセルフサービスのスタイルを取り入れたのは、スーパーマーケットだ。

   その概念をさらに一歩進めた売り場を展示するのは、スマートコミュニケーション・ゾーン。モビリティカー、レジソリューション、電子決済、デジタル家電などのテクノロジーの進歩によって変わる、スーパーマーケットの生産性の向上や、必要に応じてお客や従業員の負荷を軽減できるスマートな店舗スタイルを見せてくれる。

   並ばないレジや総菜のセルフ秤売りが可能なシステム、賞味期限に応じて値引きシールを自動で貼り替えるシステム、AIロボットによる店内清掃に、データマーケティングによる在庫管理。さらにはネット販売で購入した商品のドローン配送やモビリティサービス、受け取りロッカーなどを実物展示するほか、デモンストレーションが見られる。バックヤードの省力化・効率化で、従業員がスマートに働ける職場づくりに貢献する。

   「SMTS 2020」への思いを横山会長は、こう話している。

「人生100年時代に、スーパーマーケットの存在は大きいと思います。そして、スーパーマーケットで大切なことは『消費者が求めている売り場』であると考えています。人生100年時代に大事なことは『利他の心』、相手の立場に立って物事を考えて行動すること。我々はそれを『お客様第一主義』と言っていますが、実現はなかなか大変です。しかし、これがないと、おそらく人生100年時代には生き残れないのだろうと思っています。
スーパーマーケットは、多くのお客様の声に耳を傾け、ご支援、ご協力いただく企業様と力を合わせて、新しいスーパーマーケットを創っていきたいと思っていますし、『SMTS』や『Future Store NOW』が、そんなきっかけの場になると期待しています」

   全国のスーパーマーケットの、新たな挑戦が見られる。

◆ 同時に開催する「デリカテッセン・トレードショー2020(DTS2020)」(主催:全国スーパーマーケット協会)では、「お弁当・お総菜大賞2020」の授賞式が行われる。
各部門の最優秀賞には、のり弁部門はスズキヤ(神奈川県)の「鮭と彩り野菜の茶々のり弁」が、弁当部門に有楽調理食品(兵庫県)の「お魚の美味しい西京焼のお弁当」、総菜部門は彩裕フーズ(埼玉県)の「浜名湖産生育のりと藻塩のコロッケ」、サラダ部門は利恵産業(神奈川県)の「豆豆豆豆豆とクスクスのサラダ」、麺部門が彩裕フーズの「うまみ溢れるごぼう天そば」、丼部門が三善(静岡県)の「静岡丼」などが受賞した。

◆開催概要
・Future Store "NOW"~継続的近未来スーパーマーケット研究~
(第54回スーパーマーケット・トレードショー2020特別企画展)
・2020年2月12日(水)・13日(木)・14日(金)10:00~17:00
※ 最終日は16:00まで
・幕張メッセ イベントホール
・一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催
・ご来場には、商談展示会招待券または来場事前登録のどちらかが必要となります。
事前登録はこちらから、http://www.foodtable.jp/
*業界関係者を対象とした商談展示会となるため、一般の方のご入場はお断りいたします。

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