「シューカツに役立つ企業分析バトル カブ大学対抗戦」の連載をはじめてから、もう1年が経った。「早いなぁ......」と、感じている。
企業分析バトルは、その名のとおり、5つの大学で株式投資を競い合う戦いでもあるが、その一方で自分自身が分析した方法や企業の見方などを発表できる場でもあった。そことは、来季(2020年)を闘う後輩たちに強く受け継いでもらいたい。
いろんな魅力を持っている企業がたくさんある
【総資産の合計】
投資総額 136万4700円
回収した金額 122万6200円
損益の状況 マイナス13万8500円
株式投資でバトルとなると、少しハードルが高い気がしてしまうが、この企業分析バトルは今、自分が気になっている企業や業界などを自由に分析していいので、正解がない世界だ。なので、自分の気になる企業や興味を持った企業、「旬」な企業など、いろいろな企業を臆せずに分析してほしいと思う。
また、私がこの記事を執筆するうえで心がけていたのが、有名企業の分析ではなく、少しわかりにくいビジネスモデルであったり、「誰もが知っている」とはいえなかったりする企業を中心に分析することを心がけてきた。
その理由は、学生や読者のみなさんに、いろいろな魅力を持っている企業が日本にはたくさんあって、そのことを知ってもらいたいからである。
たとえば、2019年1月に公開された「三重交通グループホールディングス」は記事掲載後、「不動産事業が中核とは知らなかった」という意見などをいただくことができた。このように、名前や業界を見るだけでは気がつきにくいビジネスモデルを持っている企業の分析を行い、読者のみなさまにお伝えすることができるのも企業分析バトルの勉強になることの一つだと思う。
これを、「シューカツに役立つ企業分析バトル カブ大学対抗戦」に参加する後輩に向けてのメッセージとしたいと思う。
自分自身、なかなか分析する機会がなかった企業を、この企業分析バトルを通じて分析できたことは、株式投資のための知識を増やすことに本当に役立った。定期的に自分の知らない企業を分析するクセを、投資初心者の方には身に付けていただきたいと思う。
「おっ」というような、思わぬ発見や驚きがあるかもしれない。
アステリア株、買い増しするも......
※ 数字は、連載の掲載順。取引履歴のない銘柄は、分析のみ。
4.アステリア(記事掲載2018年11月 4日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2018年10月30日 200株 1017円 20万3400円
追加購入:2019年2月22日 200株 812円 16万2400円
合計(平均取得単価914.5円)400株 36万5800円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損
2019年11月29日(株価 642円) マイナス10万9000円
8.オービックビジネスコンサルタント(記事掲載2018年12月 5日)
・株式購入と株価・株数・投資金額
2018年11月30日 200株 4710円 94万2000円
・売却日と株価・株数・回収した金額
2019年2月22日 100株 4460円 44万6000円
・株式の含み益・損
2019年11月29日(株価4880円) プラス1万7000円
※ 1対2の株式分割があったため、株価はそれを踏まえ修正済み。
12.三重交通グループホールディングス(記事掲載2019年1月 9日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年12月25日 100株 569円 5万6900円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損
2019年11月29日(価格604円) プラス3500円
22.キング(記事掲載2019年3月14日)
27.インヴァスト証券(記事掲載2019年4月11日)
30.楽天(記事掲載2019年5月18日)
34.「カオナビ」(記事掲載2019年6月10日)
35. Sansan(記事掲載2019年7月 8日)
40.UUUM(記事掲載2019年8月26日)
44.スクウェア・エニックス・ホールディングス(記事掲載2019年10月19日)
Twitter:@KISHU_KGU
【株式取引ルール】
- 月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
- 投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
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