2024年 4月 19日 (金)

【尾藤克之のオススメ】本をパラパラめくるだけで理解できる! 話題の「瞬読」ってなんだ!?

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   1冊3分で読めて、内容をスラスラとしゃべったり、書き出したりもできるようになると話題沸騰の「瞬読」。眼球とレーニングなどハードな訓練は一切なく、「フォトリーディング」のように、地頭力やセンスが要求される方法ではない速読法です。

   第1弾の「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」では、そのメカニズムを解説して、8万部超えのヒットを記録しました。第2弾となる本作は、「瞬読」のスキルを身に着けることに特化。1週間で学ぶことができる構成に仕上がっています。

「1日5分見るだけで、1週間で勝手に速く読める! 瞬読ドリル」(山中恵美子著)SBクリエイティブ
  • 本をめくるだけで理解できる「瞬読」が話題(写真はイメージ)
    本をめくるだけで理解できる「瞬読」が話題(写真はイメージ)
  • 本をめくるだけで理解できる「瞬読」が話題(写真はイメージ)

速読とはいったい何なのか

   いま、速読ブームです。速読を志向する起業家や投資家の方が増えているのです。すでにある程度の成功を収めながらも、情報をさらに収集したい、判断速度を上げたいというニーズが強く存在するのだと思います。

   「速読」とは、速く文書を読むテクニックのことです。その方法は多岐にわたります。本格的なトレーニングを提供しているところでは、時間をかけて、「速読眼」と「速読脳」を開発していくものもあります。

   眠っていた眼や脳の機能を開発し、子どもだけでなく、大人にも、さらには高齢者にも可能なことだと解説しているものもあります。

   スポーツで技能を鍛えるのと同様に、読書の能力を向上させる方法を伝授するスクールもあります。本のページを画像のように脳に転写するような方法もあります。また、眼球の動きを鍛えるという方法もあります。

   眼球を鍛えるとは目の筋肉である眼筋を鍛えることです。早く眼筋を動かすことで速読が可能になるというものですが目に負担はかからないのでしょうか。

   これらの速読は、右脳が優れている人がいて、100名中1人くらいがモノになるのかもしれませんが、それでは一般性があるとはいえません。世の中の速読の多くは、筆者にはしっくりこないものばかりました。理論や理屈で本を読んでも楽しくありません。誰もが平易に実践できるものでなければ意味があるとは思えないからです。

現代人のニーズに合致している

   一方、本書で紹介されている「瞬読」とはどのようなものでしょうか。1日5分見るだけで、1週間で早く読めるようになると書かれています。筆者はまだ瞬読を試してはいませんが、累計10万部を突破し、いま最も売れている速読の本であることは間違いありません。

   わたしたち現代人は、常に情報の洪水の中で生きています。その情報が重要かどうかを一瞬で見極めて高速で吸収したり、処理したりする必要があります。ですから、「書かれている文字を速く理解できる能力」は、これからますます求められるようになってくるでしょう。

   たとえば、他の人が1時間かかる作業を、わずか5分で処理することができたとしたら......。浮いた時間を、他のことに費やせることになります。そのような能力を磨くことで、人生という限られた時間を、さらに効率よく使えるようになります。

   著者の山中恵美子さんは、「瞬読は、何歳からでも獲得できる技術です。ちゃんとトレーニングをすれば、小学校中学年から年配の方まで、その技術を身につけることができます」と、解説しています。

   つまり、訓練は決して難しいものではなく、生まれ持った資質やセンス、長年のキャリアなどが求められるようなものでもないということになります。

   さらに、一度習慣化できれば短期間で獲得しやすい技術だとも書かれています。世間では自粛真っ只中ですが、試してみる価値はあるかもしれません。皆さま、いかがですか?(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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