2024年 4月 25日 (木)

【SDGs実践編】目標達成をさまざまな「道」からアプローチ 「17のゴール」すべてを目指す大和証券グループ

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ESG投資、いち早く!

―― 具体的な社員への周知や、SDGs研修は実施していますか。

   川那部室長「SDGsの浸透、定着が2019年度の一番の課題ですし、研修は実施しています。新入社員から6年目の社員たちと、それから各階層の役職別に研修しています。今年度から、研修所の集合研修で2日間ほど行う一般的な業務研修に、必ずSDGs研修を組み入れまして、これまでに延べ2500人を研修しました。
もう一つは、いわゆるSDGs推進室が話す座学と、場所を移してディスカッションをする場合と、確保できる時間に合わせての2パターンで実施しています。そうした機会を通じて、なぜSDGsなのか、なぜわれわれがSDGsに取り組まなければならないのか、直接お話しさせていただきました。
それでも役職者など、仕事が忙しくて参加できずに漏れる社員がいますから、座学のときにビデオを回して、それをeラーニングで見ていただくとか、アンケートや課題に取り組んでいただくとか。そういった方法で隈なくやりました。当社では毎朝15分から20分程度の『朝の放送』を、全国津々浦々の支店などで流しています。その時に、当社が取り組んでいること、たとえば子どもの健康問題などを幅広く取り上げる中で、いろいろと紹介してもらったりもしました。放送を通じて、SDGsの社員への浸透が、ある程度進んでいるのではないかと思いますし、おそらく来年度以降も続いていくことになると思っています」

―― 証券会社は「ESG投資」で、本業での取り組みが早かったですよね。SDGsに取り組まれている企業への投資を強めていこうという流れができたといっていいと思います。

   川那部室長「そうですね。ESG投資はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2017年から、本格的に取り組みはじめたところからですね。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を、みなさんが意識するようになり、SDGsというのはその全体を包含しているというようなところです。
発行体(債券や株式を発行する企業)がそういったきっかけで積極的になってくれば、投資家に商品を提供する証券会社も、おのずとESG投資が主流になっていきますよね。つまり、インパクトインベストメントと呼ばれる、現在では『グリーンボンド』などが、そういった社会課題解決型の商品になります。それがSDGsを体現するビジネスの本流、証券会社としては一つ大きなビジネスの流れではあります」

清水一守(しみず・かずもり)
清水一守(しみず・かずもり)
一般社団法人SDGs大学 代表理事/公益財団法人日本ユネスコ協会連盟・ユネスコクラブ日本ライン 事務局長/英国CMIサスティナビリティ(CSR)プラクティショナー資格/相続診断士
日本大学文理学部を卒業。大学では体育を専攻。卒業後、家業である食品販売店を継ぐも新聞販売店に経営転換。地域のまちづくりとして中山道赤坂宿のブランド化を推進した。その後CSR(企業の社会的責任)の重要性を学び、2018年7月から名城大学で「東海SDGsプラットフォーム」として月2回の勉強会を開催中。SDGsを広めるための学びの場として2019年9月に一般社団法人SDGs大学を開校。現在、SDGs認定資格講座やSDGsイベントなどを開催中。
岐阜県出身、1960年生まれ。
一般社団法人SDGs大学
SDGsを広めるために、誰もが伝道師となるような認定資格講座を3段階で設定。SDGsを学ぶきっかけの資格としてSDGsカタリストから始まり、その上位資格としてのアドバイザー資格、さらにカタリストを育成するカタリストトレーナー資格を設け、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsを他人事ではなく、『ジブンゴト』としてとらえ、実践していけるようにSDGsの研究・周知・教育を行っています。校訓として学び・実践・達成・及人を掲げ、物心両面の幸せを追求し、真の『自分ごと』を探求できる学びの『場』として、誰もが参加ができるインラインによる「SDGs大学プラットフォーム」、「SDGsキャンプ」などのセミナー、イベントを提供しています。
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